ベトナム向け無償資金贈与契約の締結:既設下水道管の修復により水環境整備に貢献

【SDGsロゴ】安全な水とトイレを世界中に

2020年2月21日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、2月21日、ホーチミン市にて、ベトナム社会主義共和国政府との間で、「ホーチミンン市非開削下水道管路更生計画」を対象として18億8,200万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本案件は、ホーチミン市において、老朽化した既設下水道管を更生(*)することにより、市中心部での排水・下水管網の排水能力及び外圧への耐力を改善し、同地域の道路陥没事故のリスク軽減及び公衆衛生環境の改善に寄与するもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール6に貢献します。
(*)更生:老朽化した下水道の配管を既存の管路を生かしたまま新管と同等以上の品質で改良。

本案件は、「地方自治体と連携した無償資金協力事業」であり、大阪市によるホーチミン市に対するこれまでの下水道分野での協力が本件の実施に繋がりました。

JICAはこれまで円借款「ホーチミン市水環境改善事業」、草の根技術協力「ベトナム国ホーチミン市における都市排水管理技術向上プロジェクト」等下水道整備と維持管理体制の構築・能力強化に係る支援を実施しており、今後も引き続き水環境保全に向け協力していきます。


案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ベトナム社会主義共和国
案件名 ホーチミン市非開削下水道管路更生計画(The Project for Trenchless Sewerage Pipe Rehabilitation in Ho Chi Minh City)
実施予定期間 47ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ホーチミン市人民委員会都市インフラ建設投資プロジェクト管理ユニット
対象地域・施設 ホーチミン市
具体的事業内容(予定) ① 施設整備/機材調達
老朽排水・下水管の非開削下水道管路更生工法等による更生
② コンサルティング・サービス
実施設計、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)管路内調査の能力強化、既設管の維持管理・更新の計画立案能力強化、管更生工法の普及活動