エルサルバドル向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:鳴門教育大学と協力し、エルサルバドルと中米諸国の子どもたちの学びの改善に貢献

【SDGsロゴ】質の高い教育をみんなに

2021年1月19日

署名者のエルサルバドル教育科学技術省大臣

本案件の協力機関である鳴門教育大学の山下学長

国際協力機構(JICA)は、1月19日、サンサルバドルにて、エルサルバドル共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「初中等算数・数学教育における学力評価に基づいた学びの改善プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

本案件は、子どもの学力評価に基づきカリキュラムや教科書等の改善を行う仕組みの構築を支援します。また、本案件の成果・経験の共有等を通じて、中米諸国の算数・数学教育の改善も目指します。これらにより、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール4に貢献します。

エルサルバドルでは、子どもの学習状況や学力を適切に評価する仕組みが整備されておらず、実態に基づいた適切なカリキュラムや教科書等の改訂ができないという課題を抱えていました。本案件により、同国政府が子どもの学習状況と学力の実態を把握し、持続的に教育の質を改善できるようになることを目指します。

また、2月12日には、鳴門教育大学の本案件に対する包括的な協力に関する署名式が行われます。具体的には、本案件の成果・経験の共有に加えて、同大学からの専門家の派遣、日本でのエルサルバドル教育省関係者への研修の実施、教育に関して類似の課題に直面している中米4か国(エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、グアテマラ)から行政官の育成を目的とした留学生受入れ等を実施します。これらにより、エルサルバドルのみならず、中米諸国の算数・数学教育の改善にも貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 エルサルバドル共和国
案件名 初中等算数・数学教育における学力評価に基づいた学びの改善プロジェクト
実施予定期間 48ヵ月
実施機関 エルサルバドル教育科学技術省
対象地域 エルサルバドル全国
具体的事業内容(予定) エルサルバドルにおいて算数・数学教育における学習状況調査を実施し、その結果の分析、分析結果に基づいた教材の改善、教材を活用した授業の改善を行うことにより、学校レベルの算数・数学教育活動の実践の改善を支援する。