ネパール向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:カトマンズ盆地の交通渋滞の改善や交通安全の促進に貢献

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2021年10月28日

署名の様子

カトマンズ盆地の様子(交差点付近の交通渋滞)

国際協力機構(JICA)は、10月27日、カトマンズにて、ネパール政府との間で技術協力プロジェクト「カトマンズ盆地における都市交通マネジメントプロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

カトマンズ首都圏を含むカトマンズ盆地は、国内で最も開発の進んだ地域の一つであり、近年の人口増加に伴って、車両数が大きく増加しています。一方で、鉄道等は整備されておらず、自家用車・バイクやバス等の道路輸送に大きく依存していることから、朝夕の通勤ラッシュ時の深刻な交通渋滞や交通事故の増加が課題となっています。カトマンズ盆地中心部は古くからの街並みが広がり、建物が密集していることから、新規の道路建設等が難しく、既存の道路や交差点の改良や、信号機の運用や管理の改善を通じた効率的な交通整理の取り組みが重要です。

本案件は、都市交通マネジメント計画の策定、交差点改良や信号機の運用・管理能力の向上及び交通安全の啓発活動の実施能力向上を通じて、適切な交通管理施策の実施を図り、カトマンズ盆地の主要交差点における交通渋滞の改善や交通安全の促進を目指すもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3、9、11に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ネパール
案件名 カトマンズ盆地における都市交通マネジメントプロジェクト
実施予定期間 42ヵ月
実施機関 インフラ交通省
対象地域 カトマンズ盆地(カトマンズ首都圏:カトマンズ郡、ラリトプール郡及びバクタプール郡)
具体的事業内容(予定) 以下の交通管理施策の実施を通じて、交通渋滞の改善や交通安全の促進を図る。
①都市交通マネジメント計画の策定
②交差点改良に関する能力強化
③信号機運用・管理の改善マニュアルの策定
④交通安全啓発活動