JICAの事業の
進め方
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プロジェクトサイクルという考え方
JICAが推進するプロジェクトは「プロジェクトサイクル」と呼ばれる4段階を経て実施されます。各段階の業務を担当部署が丁寧に実施し、受け渡していくことで、常にプロジェクトの質の向上を図っています。
相手国政府との政策対話や他ドナーとの協議、詳細な現地調査を実施し、対象国の現状とニーズを正確に把握・分析する。相手国の数年から数十年先の国家開発計画を見据え、最も効果的な協力戦略を策定。刻一刻と変化する開発途上国の発展の息吹を肌で感じ、相手国政府の高官と対象国の将来についてその最前線で議論する。これが、JICAによる「国創り」の基本となる。一国の将来に大きな影響を及ぼす業務であるだけに、担当職員には不断の研鑽が求められる。
協力戦略に基づき具体的なプロジェクトを発掘・形成する。JICAの支援の特徴は、相手国からの要請を受けて行う「要請主義」。しかし単に相手国からの要請を待っているのではなく、JICAが調査を実施、ニーズを発掘し相手国政府に提案するなど、積極的に関与することも求められる。プロジェクト形成にあたっては、専門家やコンサルタントの力を借りながら、対象地域・分野の分析・把握を行い、課題解決に最適な支援メニューを検討し、プロジェクト実施に繋げていく。