岡山市立瀬戸中学校の生徒さんが職場体験を行いました!

2019年12月27日

11月12日の午後と14日の計1日半、岡山市立瀬戸中学校2年生の向井悠真さん、菅岡隼平さんが、岡山県国際協力推進員のもとで職場体験活動を行ないました。様々な体験を通じて、学んだこと、感じたことをきいてみました。

職場体験を終えて

マダガスカルで活動した元青年海外協力隊員と話す

AMDA-MINDS訪問

ミャンマーに派遣中の隊員とスカイプで交流

AMDA-MINDSのスタッフからホンジュラスの話を聞く

 私は、職場体験で青年海外協力隊の活動でマダガスカルに行っていた方や、現在ミャンマーで活動している協力隊員の方、AMDA-MINDSの事業でホンジュラスに行っていた方の話を聞き、海外で活動するボランティアの方の素晴らしさや、現在の海外のことについて聞く事ができ、そのことを考えることができました。
●マダガスカルのイメージ
 マダガスカルで活動していた隊員の方にアフリカと言われ思い浮かぶ事は?と聞かれ、私は色々なことを考えました。しかしマダガスカルは想像と違い、話を聞き終えた時にはマダガスカルについての考え方が変わりました。マダガスカルには、ライオンやシマウマ、キリンなどがいると思っていましたが、そのような動物がいないことに驚きました。アフリカは原始的な生活をしているのかと思っていましたが、家にソーラーパネルなど、日本にあるようなものもありました。国は貧困に苦しみ、そこで暮らす人々は悲しいのかと思っていましたが、思いやりをもって助け合いながら暮らしていて、子どもたちは物を拾って想像力を働かせて色々な遊びを創り出していて、とても楽しそうでした。隊員の方が行った村では、親や地域の人が給食を作り、教室が足りなければ建物を作り、補習なども行い、地域が一つになって教育ができていて、日本に無いものもマダガスカルにはありました。
●ミャンマーの人の性格
 ミャンマーで現在体育を教えている隊員の方は、青年海外協力隊としてケニアにも行ったことがあるそうです。ケニアとミャンマーの違いも教えてもらいました。ミャンマーの人は、言われたことはとても素直に実行するのですが、言われてないことはあまりしないそうです。そこで、体育で集合する時に時間を数えるなどの工夫をして、早く集合出来るようにしたそうです。
●ホンジュラスの食生活
 AMDA-MINDSでホンジュラスに行かれた方は、母子保健分野で活動をしていたそうです。ホンジュラスの人は、食がトウモロコシや豆に偏り、ビタミン類が不足していたので、家庭菜園を教えて野菜を育てたそうです。ホンジュラスの人は家族で野菜を育て、自分たちで網を作り動物などから野菜を守ったそうです。
 3日間の職場体験を通して、いろいろな人に出会い、色々な事を学びました。隊員の方からしか聞けない話を聞けて、海外の事を知り、3日間でとても海外に興味が湧きました。将来、自分が青年海外協力隊になるかはわからないですが、この先の人生で役に立つと思います。とても有意義な3日間になりました。
(記:岡山県瀬戸中学校2年生 向井悠真)

 私は、英語をきっかけに世界に興味を持ち、今回の職場体験に参加しました。
 まずJICA岡山県デスクの守都さんから、JICAボランティア事業というものがあって、20歳~69歳までなら誰でも応募することができ、採用されれば、いろいろな国の人を助けることができることを聞きました。そのボランティアに参加する人は、その国の人に勉強を教えたり野菜の作り方などを教えに行ったりします。
 そして、直接JICAボランティアに参加した方にも話を聞きました。その方はマダガスカルで活動されていた方で、動画などでその活動の様子を見せてもらいました。まず、その国の印象について私たちは考えました。私が抱いた最初の印象は、「あつい」「動物がたくさん」などでした。
 しかし動画などの映像を見ていると、私たちが思っているのとは全く違って、その国でも普通に生活できるんだと思いました。言語はどうしてるんだろうと聞いてみると、「完璧に喋れなくても、ちょっとしたことを相手に言ったりしていく中で、慣れていく」と仰り、すごく印象に残りました。
 次に現在ミャンマーで活動されている方と、スカイプを使って話をしました。その方は、体育を子どもたちに教えていて、サッカーが世界中で親しまれている理由について「サッカーボールは身近にある例えば服などを丸く包むだけで、プレイすることができるから」など、楽しい話をたくさんしてくれました。
 また、AMDA-MINDSを訪問し、ホンジュラスで活動されている方の話を聞きました。ホンジュラスでは、栄養バランスがかたよっていたりしている人がいるので、栄養改善の活動をしていて、家庭菜園を広めたり、栄養を考えた料理を地元の人と作ったりしているそうです。また、安全な食べ物を作る工夫についてもききました。家庭栽培でも安全に食べ物を育てることができるように、農薬をたくさん使う代わりに、薄めた洗剤などを使って除虫しているそうです。
 ホンジュラスの人は貧困から抜けだすために、アメリカに出稼ぎに行こうとする人がたくさんいますが、現地に着くまでに反社会的な人に殺されてしまうこともあるそうです。実際ホンジュラスでは治安が悪く、毎年多くの死者が出ています。銃社会なので、容易に殺人が起きてしまうのだそうです。それを聞いて、治安が悪くてもその国で困っている人たちのために活動している人が、とてもすごいと思いました。僕もこのような話を聞いて、将来外国の人との交流をもっと増やしたいと思ったし、外国に行ってみたいとも感じました。
 職場訪問を通して、いろんな方と話ができて、たくさんの関心がわきました。職場訪問のおかげで多くの人と交流でき、とても楽しかったです。これからもこの経験をいかしていけたらいいなと思います。
(記:岡山県瀬戸中学校2年生 菅岡隼平)

職場体験のプログラム

11月12日(火)
13:30-14:00 JICA事業紹介(世界の現状を知る、JICAとは?青年海外協力隊について)
14:00-15:00 青年海外協力隊体験談(マダガスカル)
15:10-15:40 派遣中の青年海外協力隊員とのスカイプ交流(ミャンマーとケニアについて)
11月14日(木)
09:30-10:00 ブリーフィング(JICA草の根技術協力事業について・SDGsについて)
10:30-11:30  AMDA-MINDS(特定非営利活動法人AMDA社会開発機構)訪問
13:30-14:30  HP掲載用感想文の作成
14:30-15:30 JICA中国が作成する教材の情報改訂作業