ホンジュラスではNGOが中心となって障害者支援を活発に実施していますが、支援施設の大半は首都圏に集中し、地方に住む多くの方々はニーズに合ったサービスをうけられないのが現状です。
地方在住の障害者の生活の質を向上させるためには、その地域内のリソースを有効活用し、遠くまで出向かなくてもニーズにあったサービスを受けられるようにすることが不可欠ですが、そのためには関係省庁からの十分な支援が必要となります。
そこで、地域の障害者が十分な支援を受けられるように、さらには障害当事者も含めた「地域」全体がオーナーシップをとって自らの地域の必要性に応じた開発を進められるように、ホンジュラスの障害者分野における政府監督機関である「障害者支援事務局(DIGEDEPDI)」の監督・調整能力を強化し、関係省庁のコミットメントを促せるようにするためのプロジェクトが開始されました。
同プロジェクトでは、コスタリカで2007年3月〜2012年3月まで実施された「ブルンカ地方における人間の安全保障を重視した地域住民参加の総合リハビリテーション強化プロジェクト(Kaloieプロジェクト)」で育成された人材を活用します。 監督機関および地域住民の両者の能力強化しながら、ひいては地域全体の発展へ寄与することを目指しています。