ホンジュラスは、中南米の中でもハイチ、ニカラグアに次ぐ貧困国で、都市部と地方の所得格差は大きく、自然災害にも脆弱な国です。経済構造はコーヒーやバナナなど一次産品への依存度が高く、保税加工区(マキラ)における投資の誘致や観光業など、新規産業の育成が図られているものの、産業の多様化や雇用の創出には未だ課題が多くあります。また、国外への移民の流出も顕著です。さらに、2020年のハリケーン・イータ、イオタをはじめとして、頻発する自然災害は、同国の持続的発展の大きな妨げになっています。このような中、ホンジュラス政府は、長期的な国家開発目標として「国家ビジョン2010‐2038」を掲げ、積極的に自国の課題に取り組む意志を表明し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組んでいます。JICAは、地方自治体の能力強化や地方経済の活性化を通じた地方開発、及び、自然災害に対する強靭な社会づくりに重点をおいて支援を行います。
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