日本の経験を自国に活かす:アフリカ13ヵ国から、日本の開発経験や日本への留学生事業の理解促進や関係機関との関係構築のため、政府人材を招へい

2020年2月22日

概要

2020年2月16日から22日にかけて、公務員等の海外留学やJICA留学生事業に携わる機関や援助窓口機関の局長・課長級の政府人材13名(南アフリカ、ニジェール、モザンビーク、ザンビア、マラウイ、コートジボワール、ナイジェリア、タンザニア、ブルキナファソ、セネガル、南スーダン、コンゴ民主共和国、ルワンダ)を日本に招へいし、日本の開発経験やODA、JICA開発大学院連携等について理解を深めた上で、各国の留学生事業の活用促進や人選戦略等を検討するプログラムを実施しました。

政策研究大学大学院での講義聴講や、JICA開発大学院連携にて講義を行った加藤元理事(現国際大学教授)及び萱島理事他との意見交換等を通し、日本の開発・教育経験、ODA、JICAの留学生事業についての理解を深めました。また、在京大使館やJICA国内機関、国担当との面談を通し、各国での留学事業の活用促進や人選戦略について検討する機会となりました。

背景・目的

背景・経緯

現在JICAは、途上国の未来のリーダーを日本に招き、日本の開発経験などを理解してもらうことで母国の発展に役立ててもらいつつ、知日派・親日派として活躍することで二国間関係の強化を狙いとする、開発大学院連携を進めています。

この状況の下、途上国側には、自国の留学生を自国の開発に戦略的に活用していくことが期待されています。この途上国政府による留学生事業の戦略的な活用を促進するためには、自国の人材を海外派遣してその知見を自国の開発に活用した「日本の経験」を途上国政府の政策担当者に伝えること、また合わせて、日本における留学生受入体制等について理解を深めてもらうことも、今後の留学生事業の拡大を念頭において有益だと考えています。

目的

  1. 日本理解プログラムへの参加により「日本の近代化」に関する理解を深める。
  2. 日本のODA、特にJICAの留学生事業について、開発大学院連携や日本の大学の受け入れ体制も含めて理解を深める。
  3. 留学生を受け入れている日本の大学・企業関係者及びJICA関係者との関係構築を促進する。

内容

主なプログラム内容は以下のとおりです。

1日目・2日目は政策研究大学院大学(GRIPS)を訪問し、「日本理解プログラム」に参加しました。日本の歴史や開発経験について学んだほか、習字等の日本文化体験も行いました。

3日目には新潟県にある国際大学を訪問し、大学のコース、受け入れ体制やキャンパス・市内の説明、また加藤教授との活発な意見交換(日本の開発経験について)が行われました。

4日目には萱島JICA理事から日本の教育経験及びそこから学ぶべきことについての講義の上、意見交換を行いました。その後、株式会社DIVE INTO CODE、あしなが育英会、東京農業大学を訪問し、アフリカでの事業や研究、各機関の今後のビジョン等について説明頂きました。

5日目には自国の在京大使館を訪問し、留学生事業や日本でのフォロー体制等について意見を行いました。その他、研修員を受け入れるJICA国内機関(JICA東京)を訪問し、ハラル対応などにも配慮された施設などの紹介を受けました。

関連リンク

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国際大学に通うABEイニ留学生との交流会

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萱島理事との意見交換会

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評価会での集合写真