「SDGsとチョコレート-持続可能な未来のためにできること-」バレンタインデーを前にサステイナブル・カカオに関するイベントを開催

2020年2月5日

概要

会議名:「SDGsとチョコレート-持続可能な未来のためにできること-」
開催日:2020年2月5日(水)
主催:JICA
協力企業:(有)チェンジ・エージェント、兼松(株)、(株)立花商店、(株)明治、江崎グリコ(株)、(公財)プラン・インターナショナル・ジャパン、認定NPO法人ACE、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、(株)ロッテ、森永製菓(株)
場所:独立行政法人国際協力機構市ヶ谷ビル国際会議場(東京都新宿区)

登壇者(敬称略)

小田 理一郎 (有)チェンジ・エージェント代表取締役社長
矢崎 慎介 兼松(株)鉄鋼・素材・プラント統括室
生田 渉 (株)立花商店 東京支店支店長 取締役
宮部 昌子 (株)明治 商品開発研究所 カカオ開発研究部
宇都宮 洋之 (株)明治 商品開発研究所 カカオ開発研究部長
古谷 欣也 江崎グリコ(株) グループ調達部 原料グループ
番場 慎也 (公財)プラン・インターナショナル・ジャパン 広報マーケティング部
近藤 光 認定NPO法人ACE ガーナプロジェクトマネージャー
白木 朋子 認定NPO法人ACE 事務局長
羽生田 慶介 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員
中村 俊之 (独)国際協力機構 産業開発・公共政策部長

参加者 134名

背景・目的

SDGsの目標8(働きがいも経済成長も)では、2025年までにあらゆる形態の児童労働を撤廃することが謳われていますが、途上国にはまだ多くの児童労働が存在します。

例えば日本がカカオの約8割を輸入するガーナ。90万人の子供がカカオ産業で働いていると言われています。この課題に取り組むためには企業・NGO・援助機関など多くの関係者の協働が必要です。

この度JICAは、児童労働に限らずより広い視点で課題を捉え、社会的・経済的・環境的に持続可能なカカオ産業(サステイナブル・カカオ)というテーマの下、多くの関係者が情報や経験を共有し、協働するための「場」を作ることを目指して、「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」を2020年1月初旬に初めて設立しました。

本イベントは、バレンタインデー前の時期に、「チョコレート」をきっかけとして、SDGsや持続可能な未来のためにできることについて皆様と共に考えることを目的として開催しました。さまざまな企業・NGOから「サステイナブル・カカオ」に関する取り組みについて紹介頂くとともに、JICAからもプラットフォームの紹介を行うことを目的としました。

内容

冒頭、「SDGsとコレクティブ・インパクト」と題し、チェンジ・エージェント 小田氏より、持続可能なサプライチェーンの構築に向けて多くの人々を巻き込んでコレクティブ・インパクトを出した事例などが紹介されました。

その後、サステイナブル・カカオに関連し、企業やNGOが現在取り組んでいることについての発表がありました。兼松 矢崎氏、立花商店 生田氏よりギニアにおける森林保全に配慮した高品質カカオの普及・実証・ビジネス化の事例、明治 宮部氏よりマダガスカルにおける高品質カカオのバリューチェーン構築のための普及・実証・ビジネス化の事例、江崎グリコ 古谷氏よりエクアドルでのボランティア事業を通じたカカオ生産者団体の支援について発表がありました。引き続いて、プラン・インターナショナル・ジャパン 番場氏、ACE 近藤氏より企業とNGOの連携による地域開発による事例の紹介があり、最後にデロイト トーマツ コンサルティング 羽生田氏よりChild Labour Free Zone(CLFZ)とルール形成による経済合理性のRe-Designについて発表がありました。

イベント後半では、JICAより、幅広い関係者を繋ぐ「場」として2020年1月に「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」を立ち上げたことが紹介されるとともに、前半の登壇者(生田氏、古谷氏、羽生田氏)に明治 宇都宮氏、ACE 白木氏を加え、パネルディスカッションとして、プラットフォームへの期待などについて議論が交わされました。

資料

投影資料のうち、登壇者の許可を得たものについては、以下よりご覧いただけます。

関連リンク

【画像】

プレゼンテーションは多くの参加者の関心を集めました

【画像】

パネルディスカッションでは、プラットフォームへの期待などについて意見が交わされました

【画像】

プラットフォームの役割などについて、フロアとの意見交換が行われました