2020年3月11日
国際協力機構(JICA)は、3月10日、ヤンゴンにて、ミャンマー連邦共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「通関電子化を通じたナショナル・シングル・ウィンドウ構築及び税関近代化のための能力向上プロジェクトフェーズ2」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。
本案件は、通関電子化システムであるMACCS/MCIS (Myanmar Automated Cargo Clearance System / Myanmar Customs Intelligence Database System)の活用促進と持続的な運用体制の確立、さらには国際的枠組みに即した運用の実現により、ミャンマーにおいてMACCSが通関手続のプラットフォームとして活用され、税関行政がさらに改善されることを目指します。
これにより、貿易と投資の促進、ビジネス環境の改善、また域内の連結性の向上に寄与し、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール8に貢献します。
なお、MACCS/MCISは、我が国の輸出入港湾関連情報システム NACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)及び通関情報総合判定システム CIS(Customs Intelligence Database System)の技術を活用し、我が国の無償資金協力及び技術協力(フェーズ1)の支援により整備されたものです。
案件の詳細は以下の通りです。
国名 | ミャンマー連邦共和国 |
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案件名 | 通関電子化を通じたナショナル・シングル・ウィンドウ構築及び税関近代化のための能力向上プロジェクトフェーズ2 |
実施予定期間 | 36ヵ月 |
実施機関 | 計画財務産業省 関税局 |
対象地域 | ヤンゴン及びその他MACCS/MCIS導入地域 |
具体的事業内容(予定) | MACCSによる申告の処理時間短縮、通関手続の利便性向上、課税・徴税の適正化に向けて、システム運用体制やリスク管理体制、MACCS/MCIS活用研修体制の確立、他システム(銀行間決済システム(CBM-NET)、ナショナル・シングル・ウィンドウ、アセアン・シングル・ウィンドウ等)との接続、新たな陸上国境へのMACCS導入、国際的枠組に即した制度整備・運用改善、事後調査実施体制や通関業務運用体制の強化などを行う。 |