モンゴル向け技術協力プロジェクトにおける緊急支援: 新型コロナウイルス感染対策としてモンゴル保健省へ個人防護具(PPE)を提供

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

2020年2月21日

引渡式の様子。左から、駐モンゴル小林日本大使、モンゴル保健省サランゲレル大臣、JICAモンゴル事務所田村所長

国際協力機構(JICA)は、モンゴルにおける新型コロナウイルスによる感染対策として、現在実施中の技術協力プロジェクト「一次及び二次レベル医療施設従事者のための卒後研修強化プロジェクト」において、個人防護具(カバーオール、キャップ、医療用手袋等、総額300万円相当)を現地で調達し、2月20日、モンゴル保健省に引き渡しました。

本プロジェクトでは、モンゴルの病院の医療従事者を対象とした「感染症対策の研修パッケージ」を開発し、医療廃棄物の処理や感染防護服の着脱などの実習を含む研修を実施しています。今回提供された個人防護具は、研修に参加した医療従事者が勤務する病院にも配布され、日本の協力の成果が活かされます。SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3の達成に寄与することが期待されます。

引渡式では、モンゴル保健省サランゲレル大臣が、「モンゴルにおける新型コロナウイルスの感染リスクは高く、最悪の状況を想定して準備をしなければなりません。日本・JICAから感染予防のための防護具を供与いただき、感謝します。これはモンゴルに対する現在までの支援の中で最も数の多いものです。必要とされる医療機関に配布して大切に使用させていただきます」と述べました。

日本は、これまでもODAを通じ、モンゴルで初となる国立医科大学の附属病院の創設、運営等の協力も行っています。同病院の医療サービスの提供体制の整備を目的とした技術協力プロジェクト「日本モンゴル教育病院運営管理及び医療サービス提供の体制確立プロジェクト」も実施中で、院内感染対策の体制整備を支援しています。

JICAは今後とも日本政府と連携して、新型コロナウイルス対策支援及びモンゴルの保健人材育成の強化に取り組んでまいります。

(注)PPE: Personal Protective Equipment