2006年は日本人のパラグアイ移住70周年。北澤さんは、日本人移住地の1つ、ラ・コルメナ移住地を訪問し、ラ・コルメナ市長のオスカル・ゴンサレスさん、ラ・コルメナパラグアイ日本文化協会の千葉玄治郎会長、コルメナアスンセーナ農協組合長の金沢ファンさんらと懇談した後、この移住地に住んで68年になる三井波夫さんの自宅を訪問しました。移住当時の苦労話からW杯までさまざまな話題で話が弾みました。
その後、高橋依子日系社会青年ボランティアが活動するラ・コルメナ日本語学校の生徒たちを含めた移住地の子どもたちを対象にサッカー教室が行われました。
この日も暑さと湿度の厳しいなか、コーンを使ってドリブルなどの基本練習を行いました。教室が終わった後、子どもたちは大満足。「これまでやったことのない練習ができていろいろ学ぶことができました」「北澤さんにほめてもらえてうれしかった」など、子どもたちが口々に喜びを表しました。また、このサッカー教室の運営には宮良長隊員、齋下徹隊員、牛田靖子隊員、西山直樹隊員が手伝ってくれました。
夜は約60人のJICAボランティアが参加して懇親会がありました。一人ひとりに声をかけ、握手してくれた北澤さんに、みんな大喜びでした。
イタグア市のセントロニッケイで、少年チーム6チームとJICAボランティアチームが参加して、JICA主催のサッカー大会「JICACUP」を開催しました。
1回戦では、相手チームに押されていたJICAボランティアチームに北澤さんが加わり、強力なアシストで同点に追いつく一幕もありました(残念ながらPK戦で敗退)。
この大会の優勝は地元イタグア市の「デフェンソーレス・デル・チャコ学校」、準優勝は「ニホンガッコー校」、3位は「世界の笑顔のためにプログラム」でボールをもらったビルヘン・デル・ロサリオ小学校とビセ・プレジテンデ小学校の選抜チームでした。この3位のチームは遠路300キロ離れたサン・コスメ・ダミアン市から大会に参加しました。
休み時間には、華麗なリフティング技術を見せて、パラグアイの子どもたちを魅了した北澤さん。最後は、サインを求める子どもたちの長蛇の列ができました。