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【開催報告】2019年度8月、「SDGs×多文化共生」をテーマに、全国から意欲あふれる学校教育関係者一同参集、熱い議論】

2019年8月9日

1.(開催報告)教員向け研修「開発教育指導者研修(前半/実践編)」

(写真1)「開発教育指導者研修」研修参加者同士の相互の学び合い

(写真2)「開発教育指導者研修」真剣な議論が繰り広げられたグループ討論

(写真3)授業骨子について情報・意見交換

8月4(日)~5日(月)の2日間、JICA地球ひろば主催(後援:日本国際理解教育学会)教員研修・「開発教育指導者」(於:JICA市ヶ谷)を開催。北海道、東北、北陸、関東、関西、中国、九州地方に至るまで、全国から意欲あふれる学校教員の皆さま20名をお迎えしました。(写真1)

今年度の主テーマは「SDGs/国際協力」と「多文化共生」。新学習指導要領を踏まえ、授業づくりをする上での重要なポイントを学ぶと共に、授業で活用できる様々な教材・教具や地球ひろばの展示を活用した事前・事後学習の事例にも触れました。また、一人でも多くの学校教員の方々の参考にもなるよう、「汎用性」にも意識しながら授業の指導案づくりを共に考えました。(写真2)

それぞれが所属校で実践する授業の骨子を組み立てるにあたり、参加者同士で様々な情報交換と熱気にあふれる熱い議論が繰り広げられ、切磋琢磨する姿が強く印象に残る、熱い2日間でした。(写真3)

2.(開催報告)公開セミナー「未来につながる『SDGs×多文化共生』のヒント ~社会に開かれた学校づくり~」

(写真4)公開セミナー主催挨拶(JICA広報室地球ひろば推進課 課長 齋藤 克義)

(写真5)公開セミナーご講演(川崎市立大谷戸小学校 校長 田中 真喜男先生)

(写真6)公開セミナーご講演(埼玉県上尾市立大石中学校 松倉 紗野香先生)

上記研修の一環で、8月4日(日)は、公開セミナー「未来につながる『SDGs×多文化共生』のヒント ~社会に開かれた学校づくり~」が開催されました。酷暑の中にも関わらず、学生、教員の皆さまをはじめ、地方自治体、民間企業の方など、総勢65名の方にご参加いただきました。(写真4)

川崎市立大谷戸小学校校長田中真喜男先生からは、多文化共生に向け、全国に先駆けた川崎市の取組みについて、教育委員会、そして外国籍のお子様が多い学校でのご勤務経験も織り交ぜながらご紹介いただきました。国籍や障害の有無に関わらず、お互いの存在、多様な価値観を認め、互いの立場に立って考えられることが大切であり、これが人間性豊かな心を育み、お互いを尊重し合あう共生社会を導くという点、田中先生のあたたかなお人柄と共に、よく伝わってきました。外国につながる児童・生徒が全国的に拡大する中、示唆に富むご講話をいただきました。(写真5)

埼玉県上尾市立大石中学校教諭松倉紗野香先生からは、「地域と世界をつなぐSDGs」と題し、中学校1~3年生を対象に、地域学習とSDGsを組み合わせた学習指導の実践例をご紹介いただきました。数々のチャレンジの中でも、「児童・生徒の変容」を重要視して取り組まれた松倉先生。児童・生徒が自らが課題を発見する力を育み、生徒同士で話し合いをしながら協働する姿勢や、「ジブンゴト化」に繋げるための工夫など、授業づくりを考える上で数々のヒントにあふれるご講話でした。(写真6)

3.(予告)次回公開セミナー 来年2月2日(日)開催

JICA地球ひろばでは、2020年2月2日(日)、基調講演と本研修の参加者による授業実践報告から成る公開セミナーを開催いたします。詳しい内容は、追ってHP・SNSにてお知らせしますので、ご期待下さい。





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