国際協力出前講座

国際協力出前講座は次の三つの目的で、開発途上国で国際協力に携わってきたJICA海外協力隊(派遣中隊員、帰国後隊員)やJICA職員、自国の発展のために日本で学ぶJICA研修員、JICAプロジェクト関係者を講師として紹介しています。

目的1:開発途上国の現状、日本とのつながりについて知る。
目的2:国際協力の意義、必要性について理解する。
目的3:自分たちにできることを考え、自発的に行動する。

出前講座のやり方は、講師が訪問して生の声をお届けする「対面型出前講座」と、途上国と学校/教室/会場をオンラインでつなぐ「オンライン出前講座」があります。
本ページでは、オンライン出前講座を中心にご説明します。

(対面型出前講座については、JICA国内拠点が実施し、地域の国際協力関係者等を講師として紹介しています。お住まいの地域を管轄するJICA国内拠点にお問い合わせください。)

JICAが紹介する講師は国際協力活動経験者ではありますが、授業者としてのプロではありません。要請いただいた出前講座が初の講師体験ということもございます。それぞれが途上国で経験した出会いや学び、課題意識をお伝えしたい、という気持ちで講座をお引き受けします。講師決定後、「あとは講師にお任せ」にせず、事前の打合せをお願いします。

オンライン出前講座でお話しできるテーマ・講座内容

テーマ ねらい・目的・講座内容(一例)
国際協力・
海外協力隊体験談
世界の課題や日本とのつながり、海外協力隊の活動を知り、自分たちにできることを考える
異文化理解(外国の生活・文化) 開発途上国の文化や生活を知り、異文化に対する理解を深める
JICA事業・ODA 開発途上国が抱えるさまざまな課題解決に向けJICAが実施する取り組みを知り、自分たちにできることを考える
キャリア教育 国際協力の仕事や講師自身の生き方を知り、自分の将来やキャリアを考える
多文化共生(異文化理解) 在留外国人や日系移民、外国につながる児童生徒の現状を知り、広い視野を持ち、異文化に対する理解を深め、共生するために相手の立場を尊重しつつ、自分の考えや意思を表現する
SDGsと国際協力 JICAの国際協力を切り口にSDGsの取り組みを知り、SDGsを通じて自分たちにできることを考える
人権と国際協力 <貧困>
貧困問題が起こる原因や貧困状態の結果起こる問題を知ることで、国際協力の必要性について考える。
<紛争・難民>
「難民」を生み出す原因である地域紛争や政治的対立などを理解し、解決方法(解決策)を考え、人権が尊重される社会について当事者意識をもって表現することができる。
<児童労働>
児童労働が起こる原因や児童労働が与える子どもへの影響を知ることで、児童労働がなぜなくならないかを理解し、国際協力の必要性について考える。

受講対象と学校での活用例

受講対象に条件はありません。
小・中・高校・特別支援学校・大学等の教育機関での実施が最も多いですが、市民団体や自治体イベント等一般の方向けの講座としても実施しています。
学校においては、次のようなケースでの要請が多くあります。

  • 教科での学習(総合的な学習の時間、社会、英語、道徳など)
  • キャリア学習(国際協力の仕事とは)
  • テーマ学習(文化祭等の行事や修学旅行の事前学習など)

費用

ご希望の出前講座内容により費用は異なります。
講師がJICA内部人材(JICAスタッフ、派遣中のJICA海外協力隊等)でオンライン開催の場合は、基本的に無料です。
対面型の出前講座や、オンライン出前講座でも活動を終え帰国後の元・JICA海外協力隊員やJICA以外の組織に属する国際協力関係者が講師となる場合は、基本的には講師へ謝金・交通費を負担していただきます。謝金額は学校や自治体等の基準に即し検討ください。基準がない場合、参考としてJICA規定では一人当たり1時間 4,600円です。

※原則として以下のケースは要請をお受けいたしかねますので、あらかじめご了承ください。

  • 個人宅で実施するもの
  • 要請元(依頼者)の事業収益、営業、拡販、宣伝等を目的としたもの
  • 要請元(依頼者)の個人的な活動に基づくもの

お申込み~実施までの流れ

オンライン出前講座の場合

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対面型出前講座の場合

国内拠点のHPをご確認ください。