サモアへ出発前の金城専門家、名護市小学校を訪問

2022年2月21日

【画像】2月1日(火)JICA専門家である金城進さんが名護市にある稲田小学校を訪問し、出前講座を実施しました。
金城さんはサモアの水道プロジェクト(沖縄連携によるサモア水道公社維持管理能力強化プロジェクトフェーズ2)の専門家として、これからサモアに出発しますが、出発を前に掲載された新聞記事をみて、教頭先生が「近くに面白い人がいるようだ」と  お声がけくださいました。


訪問先の6年1組の教室で、オンラインも含め15名の生徒に対して、子どもたちが当たり前のように使っている水道について途上国との違いや「今、水道が使えなくなったら?」と問いかけながら、名護市そして沖縄の水道自治体の皆さんが積み重ねてきた経験と技術が、サモアの水道の改善に役に立っていること、そしてこれから3年間サモアでどんな活動をするのか紹介しました。

参加した小学生の皆さんは、沖縄からサモアへ、3年近くも海外協力に出かける「地域のおじさん」に興味津々な様子で、「サモアに支援にいったときの現地の人の反応は?」「仕事のやりがいは何ですか?」「どうしてJICAを選んだのですか?」
とたくさんの質問がでました。

【画像】一緒に地球儀を見ながら、遠いサモアのことを、近くに感じる時間となり、金城さんは「子どもたちが興味をもってたくさんの質問をしてくれて、とても楽しい時間でした。未来の国際協力人材がこの中から育つ予感がしました」と、出発に向けて、子どもたちから更にパワーをもらったようでした。




金城進専門家が派遣されるプロジェクトはJICA技術協力プロジェクト「沖縄連携によるサモア水道公社維持管理能力強化プロジェクト」のフェーズ2となります。
2014年~2019年にかけて行ったフェーズ1では、沖縄県内の水道事業の自治体が連携し、サモアから沖縄にきた研修員へ、また沖縄からサモアへ派遣された延べ33名の専門家が、島国ならではの水道の課題を乗り越えた沖縄の技術や経験を伝え、サモアの水道環境は大きく改善しました。対象範囲を更に広げ、また、サモアの中で技術を継承していけるような体制を整えることを目的に、フェーズ2のプロジェクトが2021年10月から始動しています。