ウクライナ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:国家地理空間データ基盤活用のための能力向上プロジェクト

2021年11月26日

国際協力機構(JICA)は、2021年11月23日、国家測地・地図・地籍庁にて、ウクライナ政府との間で、技術協力プロジェクト「国家地理空間データ基盤活用のための能力向上プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions:R/D)に署名しました。

本事業は、地理空間データに係る方法論や仕様書の作成、データ・ホルダーから入手した地理情報データの統合、ステークホルダー(政府機関、民間セクター、国民)への国家地理空間データ基盤(NSDI)活用の利点に係る情報発信を支援するものです。

署名式では、本プロジェクトの実施機関である国家測地・地図・地籍庁総裁のMr. Serhii Zavadskyiから「2018年に完了したプロジェクトに続く技術協力に感謝する。本プロジェクトを通しNSDI整備を進め、ウクライナ国民に有用なデータの利用促進を図りたい」との挨拶がありました。JICAウクライナ・フィールドオフィス杉本聡首席駐在員からは「NSDI構築はウクライナの重要課題である農地市場創設や汚職対策を含むガバナンス改善にも資するもの。JICAの支援によりウクライナの関係機関が主体的にNSDI構築を推進し、ウクライナの持続可能な発展に役立てて欲しい」との期待を伝えました。

JICAは本事業を通じて、農地市場改革の推進への貢献も含め、NSDI活用による公民両セクターにおいて業務・ビジネスの効率および質の向上を図り、ウクライナの持続可能な経済発展の推進を支援します。

【案件基礎情報】

国名

ウクライナ

案件名

国家地理空間データ基盤活用のための能力向上プロジェクト

実施予定期間

36ヶ月

実施機関

国家測地・地図・地籍庁(SSGCC:State Service of Ukraine for Geodesy, Cartography and Cadastre)
測地・地図研究所(RIGC:Research Institute for Geodesy and Cartography)

対象地域

ウクライナ全土

具体的事業内容(予定)

地理空団データに係る方法論や仕様書の作成、地理情報データの統合、NSDI活用の利点のPR活動を支援することにより、ウクライナのNSDI構築に貢献する。

2018年に完了した「空間情報統合プロジェクト」の情報はこちらから御覧いただけます。

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