【来日研修員の紹介】世界から日本へ研修員eye

JICA北海道(帯広)には、研修員受入事業として開発途上国で必要とされる知識や技術を学ぶために各国から研修員たちが来日しています。彼らは帰国後、自国の発展のために指導的な役割を果たすことが期待されています。

2019年12月24日

JICA研修で来日した2名にお話を伺いました。

FM_JAGAにて左からダスさん、ニュンさん

ベトナムの国旗

バングラデシュの国旗

今回は「バリューチェーン構築による地域アグリビジネス振興(アジア地域) ~高付加価値な地場食品供給に向けて~」プログラムで来日した、Ms.Nhung (ニュンさん)、Mr.Das(ダスさん)がFM-JAGA「Hello!JICAfe」にラジオ出演した際に語った、研修員から見た十勝をレポートいたします。

Q.皆さんの出身国について教えてください。

ニュンさん:私はベトナム社会主義共和国から来ました。ベトナムは東南アジアにある小さな国です。首都はハノイ、人口は9600万人で、主に農業が盛んです。また、親切でフレンドリーな人が多いです。もしチャンスがありましたらベトナムへお越しください。いつでも大歓迎です。

ダスさん:私はバングラデシュ人民共和国から来ました。南アジアの国で、1971年にパキスタンからの自由を達成しました。バングラデシュの人口は約1億7000万人で とても親切でフレンドリーな人々の国です。 農業が主な産業ですが、これらに加えて世界の衣料品を生産していることで有名です。バングラデシュは熱帯モンスーン気候の国です。 COX’S BAZARと呼ばれる世界で最も長いビーチがあります。

Q 十勝・日本の印象をお聞かせください。

ニュンさん:十勝にはたくさんの大きな農場があり、人々はとても丁寧で親切で、プロフェッショナル精神も持ち合わせていらっしゃいます。街並みはきれいで、空気は新鮮です。すべてが素晴らしいです。

ダスさん:私は来日前に日本について多くのことを聞いていました。今回が初めての来日なのですが、素晴らしいの一言です。日本の人々は礼儀正しく、時間に正確で、とても親切です。
一例を挙げますと、私たちは8月24日に帯広動物園を訪れたのですが、帰り道で迷子になってしまいました。あっちではないか、こっちではないかと動いていたのですが、幸いなことに、2人の若い10代の若者が私たちを見かねて、JICAセンターまで帰るのを助けると言ってくれたのです。心に残ったことは、両方のティーンエイジャーが私たちと一緒にJICAセンターまで約5キロメートルも一緒に来てくれたことです! これは私にとって忘れがたい経験となりました。もう一つの忘れがたいことは、天気と清潔さです。実にすばらしいです。

Q お二人は十勝でどのようなことを学ばれましたか。

ニュンさん:まず、あらゆる活動が時間通りに行われていること。これは特に賞賛に値することだと思います。また、私は十勝の地場食品バリューチェーンに関するコースから多くのことを学びました。私たちの国は発展の途上にある国ですので、可能な限り多くの日本の経験を学びたいです。私たちはここで、様々な農場や工場を訪問し、製品を消費者に販売する方法を学ぶことができました。これらは大変役に立つものです。

ダスさん:ご存知のようにバングラデシュは農業国です。私たちは自国のために、そして将来の世界のためにもっと多くのことをしなければなりません。ここ北海道(帯広)は美しい農業の地です。 日本はよく統治された先進国です。日本はこの土地で近代的な農業システムの開発に全面的に力を入れています。 我々はこの地から現代的な農場経営や農業などについて多くの考えを学ぶ必要があります。特に、生産の段階から消費者へ商品を届ける段階までに付加価値を生み出し連鎖させる方法を、帯広の多くの場所を訪れて学びました。

Q:日本の皆さんへ伝えたいことはありますか。

ニュンさん:ぜひ、ベトナムへ来てください。とても楽しい経験ができますよ。

ダスさん:私たちを暖かく迎え入れてくださった日本のみなさんに感謝します。日本の品質は、世界で最高の品質として知られています。 そして、特に農業と技術分野で私たちの国が発展するためにご支援いただければ幸いです!