帯広畜産大学との連携事業

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協定書の交換の様子 左:帯広畜産大学長澤学長 右:JICA帯広 佐々木所長(当時)

JICA北海道(帯広)は平成8年のセンター開設以降、帯広畜産大学との緊密な連携と支援のもと開発途上国への国際協力を進めてきました。

平成17年の連携協力協定に続き、新たに獣医・農畜産分野の「国際協力に資する人材の育成」と「開発途上地域への国際協力」を目的に、平成22年4月1日、新連携協定を長澤学長と緒方理事長の間で締結しました。JICAは全国16大学と協定締結を行っています、帯広畜産大学との協定が先陣を切っての締結になり、同大学を核とする十勝地域が国際協力の拠点となることが、さらに期待されています。

平成17年の連携協定についてはこちら

パラグアイへの長期・短期海外ボランティア派遣プログラム

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合意書署名式の様子。右:帯広畜産大学 長澤学長 左:JICA橋本理事(当時)

平成23年8月24日(水)、帯広畜産大学 長澤学長とJICA橋本理事(当時)が「帯広—JICA協力隊連携事業」の合意書に署名を行いました。この連携事業は、パラグアイ共和国においてJICAが行う青年海外協力隊事業に、帯広畜産大学の専門知識・技術を活用することにより、同国の小規模畜産農家の生計を向上させ、同時に、帯広畜産大学でのグローバルな視点を持った人材育成に資することを目的としています。具体的には、帯広畜産大学の学生を長期および短期ボランティア隊員としてパラグアイ共和国イタプア県に派遣し、家畜飼養管理、家畜の健康・衛生管理の向上に係る支援を6年間実施します。隊員は長期9名、短期30名程度の合計約40名規模を予定しています。この派遣プログラムを通して、JICAと帯広畜産大学は、「国際社会が求める食の安全・安心をめぐる諸課題を解決しうる人材」や「重要性が増す十勝農業の国際化へ対応するための国際的視点を持った人材」の育成に連携して取組んでいきます。

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パラグアイ東端畑作地域・酪農技術向上支援(草の根パートナー型事業)

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現地の小規模農家

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放牧の様子

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搾乳場

パラグアイの農業において、酪農は今後の経済成長と国民の健康増進を図るうえで重要な分野です。しかし現状では、牛乳の需要は近年の人口増加率に応じて拡大しているものの、国内の牛乳生産量は乳製品生産需要の8割程度しか確保できていません。安定的な牛乳生産ができない理由として、技術指導を受けていない小規模な酪農家が多く、また酪農を指導する技術者が少ないこと、そしてパラグアイ独自の環境に適合した技術情報がないことがあげられます。こうした農家の酪農技術向上を支援し生活を向上させるため、以前よりJICAとの技術提携を行っている日系セタパル財団と帯広畜産大学が協力して、乳牛の放牧管理や家畜の栄養・健康・繁殖管理、飼育・搾乳環境の衛生管理などの活動を行っています。

具体的には、日系セタパル財団がもつデモンストレーション農場の場長を中心とした「酪農振興プロジェクトチーム」を設立し、これに帯広畜産大学の人材を派遣しています。また、モデルファームとして指定された小規模酪農家の基礎データを収集するとともに、そのデータをもとにデモンストレーション農場で現地の飼育環境に適した技術を実証し、さらに現地酪農家に直接技術指導も行っていきます。

酪農家を指導する農協職員が、酪農基礎データに基づく適正な指導技術を身につけ、現地の酪農家が現地飼育環境に適した家畜飼養に関する技術を習得できるよう、帯広畜産大学の専門知識と人材がいかされていきます。

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マラウイ耕畜連携システムによる食料の生産性向上と安定的確保(草の根パートナー型事業)

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農村の様子。住民はレンガや土で作った家に住んでいます

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地域の農民に対する家畜管理についての研修

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プロジェクトではトウモロコシ比較栽培試験を行っています

東部アフリカにあるマラウイの南部チョロ県ブンブエ地域では、農民のほとんどが1ヘクタールに満たない小さな農地で主食のメイズ(とうもろこし)を生産しています。土壌がやせてしまい、作物ができにくくなっているため、一家の食糧を生産するためには十分な化学肥料を使用しなくてはなりません。しかし地域の農家にとって、十分な化学肥料や農薬を購入することは容易ではないため、低迷する食料生産と成長しない経済という悪循環が続いています。

そこでこのプロジェクトでは、帯広畜産大学の先生が現地に行き、農民の負担となる化学肥料の量を可能な限り減らし、家畜糞尿などの手に入りやすい資源を肥料として活用するための「耕畜連携システムによる食糧生産」技術の導入に挑戦しています。具体的には、家畜糞尿を活用した堆肥の作り方を教えたり、糞尿を集めやすい畜舎をデザインするなど、堆肥や糞尿を利用するためのさまざまな活動を行っています。また、家畜のエサやり方法の改善や、家畜にとって生活しやすい環境を整える取り組みも行っています。

畑と家畜の両方から得られる資源を有効に活用し循環する「耕畜連携システム」の普及実現にむけ、専門家の先生による普及員や農家への直接指導の取り組みが着実に進んでいます。

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国際協力ユニットとの連携

JICA北海道(帯広)では、帯広畜産大学 国際協力ユニットの3年生を対象に、インターンシッププログラムを実施しています。

また、道東地域の高校生を対象として行っている開発教育支援事業「高校生国際協力体験プログラム」は、国際協力ユニットの3年後期必修科目「国際協力研修実習」の履修生と共同で実施しています。

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連携全体図

【画像】連携全体図1

【画像】連携全体図2