JICA海外協力隊経験者(OB・OG)の著書紹介

JICA海外協力隊OB・OGが執筆、編集した書籍を紹介します。
(これらは、全てJICA発行の「クロスロード」で紹介されている書籍です。)
※派遣名称は派遣当時のものです。

2010年

表紙

世界を救う7人の日本人
国際貢献の教科書

編著者:池上 彰
著者:坪井達史(フィリピン・稲作・S50年度派遣)ほか
発行:日経BP社、2010年
定価:1470円(税込)

「国際協力活動は途上国にとってどんな役割を果たしているのか?」「不況下にある日本が国際協力を行う意義とは?」 水、復興支援、医療、農業、教育、経済、そして国際協力全般という7つのテーマについて、JICA専門家などとして国際協力の現場で活躍する日本人が具体的に解説する。編者はわかりやすいニュース解説でおなじみのジャーナリスト、池上彰氏。

表紙

やわらかな開発と組織学習
ニジェールの現場から

著者:関谷雄一
発行:春風社、2010年
定価:4800円(税込)

本書は、1993年から2001年までニジェール南西部のカレゴロ地域でJICAが実施した砂漠化対策と住民の生活改善を目的としたプロジェクトを考察したもの。開発援助が人々の生活にもたらす変化と、そうした変化に影響されながら揺れ動く人々の柔軟な思考のダイナミズムに注目し、開発援助のプロセスを組織学習と認知科学の視点から分析している。執筆者の関谷氏は青山学院大学女子短期大学准教授。

表紙

当たって、砕けるな!
青年海外協力隊の流儀

著者:吉岡逸夫(エチオピア・映像・S47年度派遣)
発行:高陵社書店
定価:1785円(税込)

本書は、2007年から3年間にわたってJICAのウェブサイトで連載された協力隊経験者のライフストーリーをまとめたもの。登場するのは、会社社長、国連職員、医師、映画監督、小説家、コメの専門家など、国内外のさまざまな分野で活躍している13人の協力隊経験者たち。途上国でのボランティア経験がその後、彼らの人生をどのように変えていったのか、自身が協力隊経験者でもあるジャーナリストの吉岡逸夫氏が丹念にたどる。

表紙

HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア
~あなたのたいせつなものはなんですか?~

著者:山本敏晴
発行:小学館、2009年
定価:1575円(税込)

世界各国で子どもたちに「自分の大切なもの」をテーマに絵を描いもらい、その子の写真を撮影するという活動を行うNPO法人「宇宙船地球号」。本書は、その活動の一環としてケニアでHIV/エイズとともに生きる子どもたちに描いてもらった絵やその子たちの写真をまとめたもの。制作にはケニアで活動する協力隊員も協力している。9月14~27日には新宿ニコンサロン(東京都新宿区西新宿1-6-1)で本書に関連した写真展を開催する予定。

表紙

すべてのいのちの輝きのために
―国際保健NGO・シェアの25年―

著者:シェア=国際保健協力市民の会
発行:めこん、2008年
定価:2625円(税込)

シェア=国際保健協力市民の会は、1983年に医師や看護師などによって設立されたNGO。途上国で地域医療を根付かせる活動をすると同時に、日本国内でも在日外国人に対する医療サポートを行っている。本書は、同NGOの25年間の活動の軌跡をまとめたものである。同NGOの代表を務める医師の本田徹さんは協力隊OB(チュニジア・医師・S52年度派遣)。

表紙

高校生のための国際協力連合入門
公正で持続可能な世界を目指して

編者:秋田市立秋田商業高等学校
ビジネス実践・ユネスコスクール班
発行:アルテ、2009年
定価:1680円(税込)

秋田市立秋田商業高等学校では2009年2月にユネスコスクール(注)に加盟したのを機に、「地球規模の問題に対する国連システムの理解」をテーマに研究と実践に取り組んでいる。本書は、その成果をまとめたもの。貧困、飢餓、環境破壊と問題が絶えない世界の現状を知り、公正で持続可能な社会を作っていくためには何が必要とされるのか。次世代の国際社会を担う高校生にぜひ読んでほしい一冊である。

(注)...ユネスコの理想を実現し、平和や国際的な連携を学校での実践を通じて促進することを目的として設置された。

表紙

原木のある森 コーヒーのはじまりの物語

著者:白鳥くるみ(ケニア・家政・S53年度派遣)
発行:アフリカ理解プロジェクト、2009年
定価:1575円(税込)

コーヒー発祥の地といわれるエチオピア。古くから伝わるコーヒーにまつわる伝説やコーヒーの歴史、伝統的なコーヒーセレモニー、お茶菓子のレシピまで、豊かなコーヒー文化の情報を満載し、エチオピアコーヒーの香りがただよってきそうな一冊である。発行元の「アフリカ理解プロジェクト」は、協力隊OGの著者が代表を務めるNGO。

表紙

テラ・ルネッサンスI 『心を育てる』感動コミック VOL3
一人ひとりに未来を創る力がある

作:田原 実/画:西原大太郎
モデル:鬼丸昌也、小川真吾(ハンガリー・野球・H18年度派遣)
発行:インフィニティ、2008年
定価:1260円(税込)

アフリカやカンボジアで元子ども兵の社会復帰支援や地雷除去支援を行うNGO、テラ・ルネッサンス。理事長の鬼丸氏と二人三脚で同NGOを運営するのは、協力隊OBの小川氏である。本書は、同NGOの立ち上げからの軌跡をマンガで描いたもの。人は、どんなに厳しい状況でもそれを乗り越えていく「生きる力」を持っているのことに気づかせてくれる一冊である。

表紙

定年後の海外農業ボランティア

著者:藤家 梓

千葉県農業総合研究センター(現・千葉県農林総合研究センター)を定年退職後、シニア海外ボランティア(SV)としてシリアでジャガイモの病害虫駆除に関する技術指導に取り組んだ著者による海外ボランティア体験記。SVの制度、渡航に必要な準備、現地語の習得術、異文化での生活の楽しみ方など、SVに興味のある人にとって役立つ実用情報が随所に盛り込まれている。(農山漁村文化協会 2009年 1365円(税込))
OB/OGの経験職種・国
藤家 梓(シニア海外ボランティア/シリア・病害虫〈ジャガイモ〉・H18年度派遣)

表紙

私の歩いた大地ブラジル 日本移民100年
~シニアが見て歩いた数々の感動と出会い~

著者:関谷励友

「自分の農業経験の集大成として、技術を活かせる海外協力の道があるはずだ」。本書は、定年まぎわに一念発起し、約30年間勤めた大学の農学部を早期退職して日系社会シニア・ボランティアとしてブラジルにわたった著者が、現地での活動や生活についてつづったエッセイ集である。(PSP出版 2009年 1500円(税込))
OB/OGの経験職種・国
関谷励友(日系社会シニア・ボランティア/ブラジル・果樹・ H18年度派遣)

表紙

ラテンの風にのって

著者:上原盛毅

JICA職員などとして、アルゼンチン、エルサルバドル、パラグアイ、ボリビア、メキシコの中南米5カ国に通算で20年以上駐在した経験を持つ著者。単なる旅行者ではなく、生活者として現地に滞在するなかで出会った予想もしない事件や人物についてまとめたエッセイ集。(文芸社 2009年 1260円(税込))

表紙

中部大学ブックシリーズアクタ12

放浪の作家安藤盛と「からゆきさん」
著者:青木澄夫

昭 和初期に東南アジアや西南太平洋地域を放浪し、異国に生きる日本人を小説などに描いた作家、安藤盛。本書は、この今や忘れ去られた作家の人生をたどりなが ら、作品に描かれた日本人たちの嘆きや望郷の念を拾い上げていく試みである。著者は、JICA職員などとして各国に赴任した経験を持つ中部大学教授、青木 澄夫氏。(発行:中部大学、2009年 1050円(税込))

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