【イベント報告:山梨県】2018年度教師海外研修報告会を開催しました!

2019年4月12日

2019年3月2日、山梨県国際交流センターにて、2018年度教師海外研修報告会を開催し、教員を中心に20名の参加がありました。JICA横浜では毎年、国際理解や開発教育に関心を持つ教員を対象に、開発途上国で実際に現場を見ながら研修を行うプログラムを実施しています。
今年度山梨県からは、中央市立田富南小学校の中山史也教諭、神奈川県から6名の先生方が参加され、南米ブラジルを訪問しました。本報告会では中山教諭を中心に、研修の報告と、研修で学んだことを基に作成したワークショップの実践を行いました。

【JICAとは?】

JICA横浜中野職員によるJICAについての説明

まずJICA横浜中野職員より、JICAについて説明を行いました。山梨県からもJICA海外協力隊としてこれまで300名以上が派遣されていることを聞いて、地元からそんなに多くの人が開発途上国で活躍されていたとは知らなかったという声が聞かれました。
また、実際に途上国で経験した食文化の違いをテーマにしたワークショップを通して、世界の人々と関わる際には “相手に興味を持ち、相手のことを理解しようとする” ことが重要であることを学びました。

【研修報告とワークショップの実践】

報告を行う中山教諭

ワークショップを実際に体験する参加者の先生方

次に中山教諭から本研修の概要説明と報告が行われ、実際にブラジルで学んできたことの共有がありました。動画も交えての発表だったため、参加者も研修の具体的なイメージを持つことが出来たようです。
その後、帰国後に研修参加者が話し合って作成したワークショップの実践を行いました。このワークショップは “多文化共生” をテーマにしたもので、それぞれに役割が与えられ、ロールプレイ形式で行うものなど参加者自身も楽しめる内容になっています。最初は表情が固かった参加者たちも、実践を通して楽しそうに研修に参加していました。

【研修を振り返って】

中山教諭から、担任のクラスで実際にワークショップを行った際の感想、振り返りの共有がありました。実際小学生に対してワークショップを行う際に工夫した点や、生徒たちからの反応を参加者に伝え、ぜひ自身の学校でも実践してみて欲しいと話していました。

【最後に】

報告会を通して感じたことを話し合う参加者

最後にまとめとしてグループで話し合う時間を設け、本報告会に参加してみてどうだったか、何を感じたかをグループ内で共有し、その後グループ内で出た意見を全体で共有しました。「生まれた場所や環境が違っても、お互いに心を開けばわかりあえると思った」という意見や、「同じように国際理解、開発教育に興味を持っている人が県内にいることが嬉しい」といった声も聞かれ、参加者同士の交流の場にもなりました。

来年度の教師海外研修にぜひ参加してみたいという声も頂きました。この報告会が少しでも海外に目を向けるきっかけになり、今後山梨県からたくさんの参加者が輩出されることを期待しています。