所長挨拶

【画像】

皆様方におかれましては、平素より、JICA横浜に対し、様々なご支援・ご協力をいただきまして、心よりお礼を申し上げます。
JICA横浜は、神奈川県・山梨県を中心とした地域の方々と、開発途上国・地域をつなぐ結節点として、横浜みなとみらい21地区に開設されています。
JICA横浜では、JICA事業の中でも、日本人の海外移住の歴史的資料の収集・保管・研究や展示、日系社会支援関連事業、民間企業様の海外展開をご支援する事業、地域の方々による海外での草の根技術協力事業、青年海外協力隊等ボランティア派遣関連事業、海外の行政官等の人材に対する研修・留学事業、等を主として行っております。

日本が古代から中世へ転換するなかで、それまでの貴族支配に変えて武家政権を樹立し、日本の中心となった鎌倉、ペリーが来航し開国のきっかけの地となった浦賀、その後鉄道や近代水道、ガス灯、通信他各種インフラをはじめ日刊新聞等様々な西洋文物の発祥の地となったここ横浜等、神奈川県は、豊かな伝統と共に進取の気質にあふれた歴史・文化に彩られています。また、横浜港・川崎港を擁し、大工業地帯としての発展とそれに伴う公害克服の歴史と経験をもつ京浜工業地帯として、日本の製造業を今日もけん引しています。そして、ライフイノベーション、ロボット産業特区などの取り組み、今も続くみなとみらい21地区の開発など、地域から「明るい勢い」を感じることが出来ます。

山梨県は、言わずと知れた世界遺産富士山をはじめとする山々、恵まれた名水・名湯、ブドウ・モモ、ワインなど、素敵な資源にあふれています。また、ジュエリー産業や、神奈川県横浜港とも歴史的つながりを持つ絹織物をはじめとし、様々な、伝統に支えられる地場産業が盛んで、誠に魅力的な地域です。そして、リニア中央新幹線の開業を見据え、地の利を生かした地域づくりを進めています。

さらに、神奈川県、山梨県には、美術館・博物館等の、素晴らしい文化施設が豊富です。
この素晴らしい地域の方々の持つ技術・経験等によるご支援を得つつ、JICA横浜は、開発途上国・地域の社会経済発展に取り組んでまいります。また、それら事業の実施が、地域社会への貢献にもつながるよう、努めてまいります。

全国に15あるJICA国内拠点の中でも、私共JICA横浜のユニークな点は、海外移住資料館を併設していることです。こちらでは、日本人の海外移住の歴史・移住者とその子孫である日系人につき、正しい理解を深めていただくべく、様々な資料を展示しています。海外移住者や日系人は世界で様々に活躍され、各国の開発に貢献されてきました。翻って今日では、多くの日系人の方が、就労等様々な目的で来日されているほか、入管法改正後、一定期間日本に滞在し働く外国人の方々の増加がより一層見込まれる日本において、日本人移住者がなされた努力、残された足跡、そして経験されてきたご苦労について理解を深めることは、大変重要で意義深いものと考えます。ぜひ、この資料館を訪れていただけましたら幸いに存じます。

JICA横浜は、周辺に数々の文化施設も多く、アクセスも良いところです。ベイブリッジと赤レンガ倉庫、クルーズ船と海が見え、エスニック料理を楽しんでいただけるレストランもございます。上記の海外移住資料館のほか、各種国際協力に関する展示ギャラリー、図書資料室等もあり、各種セミナーのほか、お子様等にも学びながら楽しんでいただける数々のイベントも開催しております。皆様のお立ちよりを、心よりお待ちお申し上げております。

JICA横浜 所長
海外移住資料館 館長
熊谷 晃子