【民間連携事業】山梨県市川三郷町発・桑の葉茶作りの技術でフィリピン国の農村地域の所得向上を目指す

2019年10月31日

2019年10月14日(月)~10月25日(金)にかけて、パンパンガ国立農業大学の関係者3名が、桑の栽培技術、桑の葉茶の製造技術、桑の葉茶の販売方法などを、山梨県や静岡県での座学や実習、視察を通じて学ぶ為、来日しました。

今回の来日は、株式会社桑郷(市川三郷町)が、独立行政法人 国際協力機構(JICA)の2017年度第二回「中小企業海外展開支援事業~普及・実証事業~」(現「中小企業・SDGsビジネス支援事業~普及・実証・ビジネス化事業~」)に採択され、フィリピン国パンパンガ州の農村地域で「パンパンガ州における桑の葉茶事業普及・実証事業」を実施しており、その一環として実施されたものです。

桑郷にて、製茶の機械について説明を受ける国立農業大学関係者

製茶用器具の使用方法について説明を受ける国立農業大学関係者

桑の栽培技術・桑の葉茶の製造技術の座学・実習では、株式会社桑郷にて日本で働いているスタッフから直接指導を受ける機会を持ち、生産現場を実際に肌で感じることができました。

また、道の駅富士川や、やまなみの湯など、実際に桑の葉茶を販売している現場を視察し、販売方法についても学びました。

日本側関係者に学んだことを発表する最終日の報告会では、大学関係者3名から、日本で桑の葉茶事業に関わる方々が、情熱を持って懸命に仕事に取り組む姿勢に感銘を受けたので、栽培・製茶技術や販売方法だけでなく、この取り組み姿勢もフィリピンでの桑の葉茶事業に関わるスタッフに共有したい、との発言がありました。また、(株)桑郷の韓社長から大学関係者3名に対し、今回の来日を通して(株)桑郷が、創業から現在に至るまで様々な困難を、情熱を持って乗り越えてきたことをよく理解して頂いたので、フィリピンでも同じように熱い情熱を持って現地での事業に取り組んで欲しいとのエールを送りました。

今回来日した大学関係者が、帰国後日本での経験を活かし「パンパンガ州における桑の葉茶事業普及・実証事業」への協力を通して、農村地域の所得向上に貢献することが期待されます。

【画像】韓社長(前列右から2番目)、スタッフ(後列2名)と共に記念撮影(韓社長を除いた前列3名が国立農業大学関係者)