【実施報告】異文化理解講座 アフリカの今を知る ~文化やスポーツを通じてつながる~

2019年6月26日

【画像】2019年6月22日(土)、高知県のオーテピアにて公益財団法人高知県国際交流協会(KIA)とJICA四国主催で異文化理解講座「アフリカの今を知る」を開催しました。これは今年8月に日本で開催されるTICAD7(第7回アフリカ開発会議)を前に、高知県のよさこい・歌・野球を通してつながるアフリカの国々を楽しく知ってもらうことを目的に開催しました。

講演内容

JICA四国小林所長講演

JICAガーナ星所長講演

永遠瑠(とわり)マリールイズさん講演

歌うマニ・マーティンさんと歌声に合わせて踊るネトヌ・サムバさん

青年海外協力隊OB安河内さんと高知ファイティングドッグス、サンホ・ラシィナ選手の講演

 イベントは、KIAの森下幸彦事務局長の開会挨拶の後、JICA四国所長・JICAガーナ事務所長の講演から始まり、ルワンダ・ブルキナファソについて講演・コンサート・トークセッションを行いました。

 まず「高知で考えるTICAD7とSDGs」と題し、JICA四国所長の小林広幸が話しました。国際アジェンダのTICAD7やSDGsに対して高知県から貢献できることについて触れ、アフリカに対する国際協力の重要性や意義を伝えました。

 次の講演「ガーナのよさこい」では、JICAガーナ事務所所長の星弘文が高知県の伝統的な演舞であるよさこいをテーマに現在のガーナと、日本の関係性について話しました。よさこいは高知だけではなくガーナでも親しまれており、講演ではガーナの高校生達が鳴子を持って踊る動画を使って紹介し、地理的に遠い国であるガーナを身近に感じることができました。またガーナの文化や取り巻く環境にも触れ、これからのガーナに対する日本の取組について学ぶことができました。

 3番目の「ルワンダの歌~涙を超えて~」の講演では、NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長の永遠瑠(とわり)マリールイズさんがルワンダの平和についてお話されました。マリールイズさんは母国ルワンダにて悲惨な内戦を経験し、その悲劇を繰り返さないために過去に向き合い未来に向けて歩み続ける大切さを伝えました。また、ルワンダの国民的ミュージシャンであるマニ・マーティンさんの平和を伝える心のこもった素晴らしい歌に、参加者は引き込まれるように聴き入っていました。

 最後の「ブルキナファソの野球と文化」の講演では、JICA研修員として高知大学で学ぶのネトヌ・サムバさんが日本語でブルキナファソについて紹介し、楽しくブルキナファソに対する理解を深めることができました。また2012年まで青年海外協力隊としてブルキナファソで野球の指導を行っていた安河内聖さん、そして当時安河内さんに野球を習い、現在は高知ファイティングドッグスでプレーしているサンホ・ラシィナ選手がブルキナファソでの野球文化についてお話をされました。日本の人気スポーツである野球がブルキナファソをはじめアフリカ全土に広まっているとお話しされ、スポーツによる国際交流の重要さを感じました。

 講演終了後、イベント参加者は登壇したゲストとの触れあいを通じて、アフリカの国をより身近に感じることができました。高知県とアフリカの双方を繋ぎ、異文化理解が深まった講座となりました。