【教師海外研修】徳島県の特別支援学校で授業実践が行われました!

2019年11月22日

ラオスでの経験を伝える

前回までの振り返りを行う

 JICA教師海外研修の参加者は、国内事後研修へ参加した後、それぞれの学校で国内・海外研修での学びを活かした授業を実践します。この授業実践は「子どもたちが何を知り、どう行動するようになるとよいか」を柱に、参加者一人ひとりがオリジナルの授業計画を作成し、海外での経験と国内での研修の成果を発揮する場となっています。
 11月11日は徳島県の特別支援学校の大久保幾代先生による授業実践が行われました。この日はサバイディー(ラオス語でこんにちは)と元気のいい挨拶で授業が始まり、生徒6名がラオスのスイーツ「ナムワーン」作りに挑戦しました。

食を通じてラオスを学ぶ

ラオスのスイーツ「ナムワーン」作りに挑戦しました

ラオスの食文化について学んだ感想を書いて壁に貼りました

 ラオスの生活や食文化について、これまで3限にわたり学んだ生徒たちは、日本と違ったさまざまなラオス料理に興味津々の様子でした。前回までの振り返りでは、ラオスでカエルを食べることへの驚きや、甘いココナッツミルクを飲んでみたいといった感想が挙がりました。大久保先生は引き続き、ラオスでの研修の様子を発表し、現地の大学生と一緒にラオスのスイーツ「ナムワーン」を作ったことを紹介しました。ココナッツミルク、タピオカ、かぼちゃを使って作るナムワーンは、かぼちゃが大好きな大久保先生にとってお気に入りのラオススイーツとなり、「日本でみんなと一緒に作りたい!」とすぐに決心されたそうです。そして、せっかく作るのであれば現地で材料を買って帰りたいと考え、親切なラオス人に助けられながら、無事に材料を買ってこられたと話されました。
 大久保先生がラオスで調達したタピオカやココナッツミルクを実際に手に取り、日本とは異なるパッケージを観察した後は、いよいよナムワーン作りに挑戦です。6名の生徒にはそれぞれ役割が分担され、生徒たちは初めて見る食材の香りや質感を確かめながら、全員で協力してナムワーンを作りました。試食会では、普段食べなれない味に少し苦手そうな顔をする生徒や、気に入っておかわりをする生徒もいました。
 今回の授業から、「なにごとも見た目や思い込みで決めつけるのではなく、よく知って経験をもって学ぶことの重要性を感じてもらえたら嬉しい」と大久保先生は最後に話されました。