JICA緒方研究所

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ポリシー・ノート

No.10 How Could the Benefits of Climate Change Adaptation Be Incorporated into Economic Evaluation of Development Projects?

■気候変動適応の経済的な便益を定量化することにより、適応策としての便益の高いプロジェクトへの投資を促すことができる可能性があります。

■定量化を行うにあたっては、多くの場合、気候変動の影響に関する不確実性を含め、起こり得る様々な未来の不確実要因をどう評価するかという課題に直面します。

■このポリシーノートで紹介するケニアの灌漑開発プロジェクトのケーススタディで示されるように、不確実性が存在する状況下におけるプロジェクトの適応策としての便益を定量化するのに有効な方法があります。

■そのような評価方法を使用することで、ケーススタディの分析では、対象地域における灌漑インフラ整備や改良型耕作方法の導入により、気候変動による潜在的な悪影響を含む将来の不確実性に対する農家の収入と米生産の脆弱性を軽減できる可能性があることが示されました。

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