JICA緒方研究所

研究活動紹介

政治・ガバナンス

近年、戦争やクーデター、権威主義的な政権が人々の平穏な生活を破壊し、人生の豊かな可能性を追求する機会や命さえも奪う事例が増えています。また、大国間競争が激化する中、多くの開発途上国にとって、大国の思惑に翻弄されない外交環境を整えることが、以前にも増して重要になっています。

こうした認識を踏まえて、政治・ガバナンス領域では、いかなる国に住もうとも全ての人が人間の安全保障を享受できる国内政治および国際政治の条件や社会のしくみとは何かを考えます。例えば、人類共通の「普遍的価値」と言われる自由民主主義や法の支配などの価値規範や制度についての検討です。これを尊重しない国家が増大している一方、硬直的に定義された「普遍的価値」は、大国が自己を正当化し、他国を攻撃する武器として使われる危険を孕んでいます。「普遍的価値」を再考することは、喫緊の課題となっています。また、開発途上国が、激化する大国間競争に直面して、自国の開発と平和を確保するために、中国をはじめとする大国とどのような二国間関係を構築しようとしているか、という問いの探求も行っていきます。

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