終了プロジェクト
新興国の開発協力とその影響に関する研究近年、開発協力を充実させる新興国の増加に伴い、新興国への開発協力の規範的影響力が拡大しており、これによって先進国主導の既存の開発協力秩序が動揺しています。こうした状況を受けて、本研究は、2012年から2014年に実施された「開発協力戦略の国際比較研究:G20新興国を中心に」の成果を踏まえながら、新興国による開発協力の実態とその影響を一層深く把握することを目的としています。
本研究では、研究対象とする新興国の数を増やしその多様性をさらに正確に把握するとともに、学際的な視点で多角的な分析を行い、次の3つの視点から考察を深めることとしています。
- 1)新興国の台頭によって既存の国際的な開発協力秩序、特に開発協力規範はどのように変化しつつあるのか
- 2)被協力国は新興国による開発協力にどのように対応しているのか
- 3)新興国は開発協力の拡大に伴ってどのように国内の体制整備を進めているのか
また、本研究の成果はワーキングペーパーとして発表することとしています。成果物を纏めて、国際的な影響力が高いジャーナルに特集号として発表することも検討しています。
研究成果(出版物)
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No.198 The Role of Emerging Donors in the Transformation of Traditional Donor Recipient Relationships: The Case of China in Myanmar
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No.194 International Power Structure and Strategic Motivations: Democracy Support from Japan and Indonesia
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No.186 Humanitarian Crises and the Rise of the Rest: The Future of Humanitarianism from the Perspective of Four Latin American Emerging Countries
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No.180 Variety of Middle-Income Donors: Comparing Foreign Aid Approaches by Thailand and Indonesia
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中国の対外援助:現状と課題
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No.2 新興ドナーとの戦略的パートナーシップ構築を目指して
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『Emerging Economies and the Changing Dynamics of Development Cooperation』
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No.167 Stagnation of Integration in Aid Administration in South Africa —Choices Between Norms, Interests and Power Balance—
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