『Emerging Economies and the Changing Dynamics of Development Cooperation』
JICA緒方研究所について
JICA緒方研究所について
(写真提供:IDS)
この20年間、新興ドナーは先進国主導の開発協力の枠組みを変えてきました。しかし、BRICSのように注目を浴びる国々以外にも、「新興ドナー」として貢献している国が数多く存在しています。それにもかかわらず、これらの国はあまり分析されず、これまで国際社会から十分な注目を受けてきませんでした。BRICS諸国のみならず、それ以外の「新興ドナー」と従来のドナー双方による支援が相互作用するようになることで、今後の開発協力はどのように形づくられていくのでしょうか。
この『IDS Bulletin』特別号は、JICA研究所と英国サセックス大学に拠点を置く開発学研究所(Institute of Development Studies:IDS)が共同で刊行したものです。「新しいドナー」の登場によって変わりつつある開発協力の枠組みが将来的にドナー間の協力やパートナーシップのあり方にどのように影響するかを、多様な視点で考察しています。
新興国による開発協力における経験や知識の重要性、政策策定や三角協力の実施に当たっての課題、知識創造におけるドナーと被援助国の双方向の影響、中国の対外援助量の最新の推計結果など、さまざまなテーマについて考察した論文が掲載されています。
今号では、JICA研究所の北野尚宏客員研究員(当時所長)が共同編者を務めるとともに、細野昭雄シニア・リサーチ・アドバイザー、志賀裕朗主任研究員、佐藤仁客員研究員が寄稿しました。
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