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研究プロジェクト(実施中)

ブルッキングス研究所との共同研究「SDGs達成に向けた民間企業による取り組みの推進」

2017年の国連サミットを受け、持続可能な開発に世界の注目がより集まる中、多くの民間企業がSDGsへの貢献を経営戦略等に取り入れ、機関投資家や金融機関等においてもESG(Environment, Social, Governance)要素を投資判断の際の評価項目とすること等が主流となりつつある。他方、企業活動の環境や社会に対するインパクトを適切に評価するための統一した基準や指標等がないことにより、環境に配慮しているように見せかける「グリーンウォッシング」などの不適切な事例も現れている。SDGs達成に向けては、その理念と実態の乖離を埋め、より多くの民間セクターの貢献を得ることが必要であり、そのためには、個々のアクターの活動を調和させる横断的な取り組みに向けた検討が必要である。ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー及び食料危機を受け、世界経済がより困難な状況にある中、SDGs達成に向けて民間企業の貢献を促進することは以前にも増して喫緊の課題である。

本研究は、2030年の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向け、①企業、②投資家、③評価機関、基準設定主体、政策立案者のそれぞれの立場での取り組みと課題を概観し、民間企業による社会課題解決への貢献を促進するための方策を検討することを目的とする。研究の成果は書籍としてとりまとめ、国際社会、政府、民間企業等をはじめとしたSDGs達成に関心を有する幅広い読者層を対象として発刊する。

ブルッキングス研究所のホミ・カラス氏(JICA緒方研究所 研究パートナー)、ジョン・W・マッカーサー氏、ジェーン・ネルソン氏、JICA緒方研究所の牧野耕司客員研究員が同書籍の編者を務める。

研究期間|2023.03.08〜2025.03.31
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研究プロジェクト(終了)