2019年10月28日
北海道(経済部)が主催する「北海道新技術・新製品開発賞」は、北海道の工業の技術開発を促進し、新産業の創出や既存産業の高度化を図るため、道内中小企業者等が開発した優れた新技術や新製品を表彰する制度です。
令和元年度の同賞に、JICAの「中小企業・SDGsビジネス支援事業」を受託した次の2企業が表彰され、10月17日、道庁で表彰式が開催されました。
北海道の冬道の安全を守る防雪柵のトップメーカーである理研興業(株)は、「ワイヤーロープ用視線誘導標(光るワイヤーロープ)」で、ものづくり部門の大賞を受賞しました。
同社は現在、ネパールで同技術・製品を活用したJICA案件化調査を実施中です。
ネパールでは危険な山岳道路が多く、安全対策が不十分なため、交通事故の死傷者数が多いという課題があります。今後、JICA事業を通じ、同社の視線誘導技術の有効性が実証され、ビジネス展開に向けての情報収集や事業計画が策定されることが期待されます。
地質、土質、水文、環境に関する調査解析業務等を行う(株)レアックスは、「井戸カメラ i-Do300F-Ⅱ」で、ものづくり部門優秀賞を受賞しました。
同社は、南米ボリビアで同社の井戸カメラを活用したJICA案件化調査および普及・実証事業を実施しました。
井戸カメラは井戸内部を可視化することができ、目詰まりや故障の状態を視認し、効率的な修繕をすることが可能となります。それによって、飲料水供給率の低いボリビアで井戸の長寿命化が促進されることが期待されています。