所長挨拶

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九州と中国地方の全13県を合わせてもまだ足りない広い国土と豊かな自然環境、そして開拓が始まり僅か150年の新しい大地北海道。北海道は開発途上国が抱える課題と日本が有する知見や技術をつなぐJICAにとって、開発のモデルとなる重要な地域であり、国際連携によって更なる飛躍の可能性に満ちた土地であるともいえるでしょう。
また、来日外国人の増加に伴い外国人との共生が喫緊の課題となっているここ北海道では、JICAが様々な事業を通じて獲得してきた異なる文化の受容・共生体験がお役に立つのではないかと感じています。

JICA北海道は2016年に創設20周年を迎えました。この20年余、厳しい環境ながら資源豊かな北海道ならではの工夫や取り組みを学ぶため、年間1,000名もの行政官や技術者が開発途上国から来日し、母国の持続可能な開発を推進し日本との架け橋になる人材として活躍しています。
2020年に発足55周年を迎える青年海外協力隊等のボランティア事業にはこれまでに2,600名を超える北海道民が参加し、帰国後もその経験を活かして各分野で活躍しています。
教育現場では、新学習指導要領で求められる幅広い視野と課題解決力を持つ次世代育成のため、国際理解教育・開発教育への期待が寄せられています。JICA北海道では国際協力をテーマにした道内初の体験型展示施設「ほっかいどう地球ひろば」やレストラン「地球こうさてん」での情報発信を始め、出前講座やイベント、教員向けの研修などで開発教育支援事業を行っています。
また、自治体やNGO、民間企業等の皆様の提案に基づく国際協力事業も進めており、その成果は道内外から注目が集まっています。

これからも関係者や地域の皆様とともに、北海道が蓄積してきた知見と途上国での開発事業の教訓から学びあい、ご支援を頂きながら地方創生と持続可能な開発に向けて更なる貢献を果たしたいと考えております。

2019年4月
斉藤 顕生