北海道で学んだアフリカの研修員がベナンで再結集!~村落飲料水管理の研修員が在外補完研修に参加~

2020年3月5日

村人が管理するポンプ付の深井戸を使う子供たち。水道料金を集めて修理等に使う

深井戸から水を引いた簡易水道

深井戸の管理を村人から聞くJICA研修員

ベナンのボノゥ・コミューン(自治体)にて10名のJICA研修員とベナン・日本の関係者

アフリカの国々、特に村落地域では、清潔な飲み水をどう確保するかは常に問題です。井戸が設置されても、ポンプ等の適切な管理がなされないために使われなくなることもあります。

JICA北海道は、毎年、村落給水分野に関わる中西部アフリカの研修員を一か月半ほど日本に受け入れ、北海道や静岡県などの地方自治体を訪問しながら適切な飲料水供給や施設の維持管理の手法を学ぶ研修を実施しています。今年度も2019年6月から7月にかけて研修が実施されました。
日本での研修に参加した研修員は、続いて2020年2月に第三国での補完研修、今回は、西アフリカのベナン共和国での10日間の研修にも参加しました。

ベナンの村では、住民と自治体が協力して給水維持管理を行う事例、具体的には、人力ポンプのある井戸や井戸水を引いた簡便な水道設備を、日々村人が管理し、利用料金の徴収を行い、機器修理が必要な際の連絡を行う取り組みを見学しました。
他のアフリカ諸国からの研修参加者からは、ベナンの村落給水の活動は模範的で参考になるとの声が上がりました。

ベナンでは、過去に日本の研修に参加した研修員が行政側で村落給水事業に勤しんでいるものも多く、中には、2012年の研修に参加したビアウさんのように自治体の市長として取り組んでいる人もいます。

参加研修員は、それぞれ母国へと帰国の途につきましたが、日本研修のみならず、ベナンで得た貴重な経験に満足した様子でした。