国際理解教育 実践共有セミナー  第19回:人種・人権×SDGs ~誰も取り残さない教室へ~を開催しました。

2023年2月16日

【画像】2月10日(金)にオンライン(ZoomとYoutube)にて、国際理解教育 実践共有セミナー  第19回:人種・人権×SDGs ~誰も取り残さない教室へ~を開催しました。当日は、北海道内外から45名の方にご参加をいただきました。

北海道における国際理解教育の実践事例紹介、パネルトーク、参加者の皆様との座談会を実施

柴田先生の授業実践事例紹介の様子

米家先生の授業実践事例紹介の様子

パネルトークの様子

第1部では、JICA教師海外研修に参加され、帰国後に魅力ある授業実践を継続されている先生方より、授業実践事例を紹介いただきました。札幌市立札苗中学校教諭でいらっしゃる柴田先生からは、生徒がヒエラルキーゲームや、人種を問うアンケートのワークを通じて、人種による分類や差別が生まれる理由、人種の概念がいかにあいまいなものであるかについて学ぶ授業をご紹介いただきました。北海道池田高等学校教諭でいらっしゃる米家直子先生からは、国民国家が形成される過程について学び、生徒自身による、アイヌ民族の歴史事例の読解や調べ学習、意見交換を行う授業についてご紹介をいただきました。実際にそれぞれの授業を受けた生徒からは、「人種とは勝手に創られた基準だ。」、「現代でも同様のことが起こっているのでは。」、「マジョリティの存在がマイノリティを生み出しているのではないか。」というような意見がでたそうです。

授業実践後には、北海道教育大学名誉教授、北海道開発教育ネットワーク(D-net) スーパーバイザーでいらっしゃる、大津和子先生にもご参加いただき、紹介いただいた教材を作成された経緯や、授業についての生徒の受け止め方、今後の抱負や課題についてのパネルトークを行いました。
第2部では、「放課後タイム」と題し、参加者の皆様とご登壇いただいた、柴田先生、米家先生との座談会を実施しました。参加者の皆様からは、「授業内での生徒同士の意見交換をどのように実施するか?」、「生徒の自由度を拡大する授業づくりとは?」等の質問があがっていました。

参加者の皆様からのメッセージ

【画像】セミナー実施後、参加者の皆様からのアンケートには、「教材研究の大切さや、教材に対する先生方の熱意に強い感銘を受けた。」、「先生方の授業づくりにおける信念をうかがえたことが勇気づけられた。」という声や、「様々な視点から国際理解教育を学びたい。」といった声が寄せられました。

素晴らしい授業実践共有とパネルトークにご協力をいただいた、大津先生、柴田先生、米家先生、そして学校現場における、「人種・人権×SDGs」についてセミナーを通じて一緒に考えてくださった参加者の皆様、ありがとうございました。