学校法人キリスト教北光学園北光幼稚園にて世界の民族衣装をご利用いただきました。

2023年3月9日

JICA北海道では、「世界の民族衣装や展示パネルの貸し出し(送料無料)」を行っています。今回は、学校法人キリスト教北光学園北光幼稚園で民族衣装をご利用いただきました。利用報告が届きましたのでご紹介いたします(以下、ご報告内容になります)。

はと組世界の旅「はばたけ!せかいへ!」 北光幼稚園で民族衣装を活用

どれを着ようかな~

北光幼稚園は札幌市厚別区にあるキリスト教保育の幼稚園です。今年度の年長「はと組」では、春から「みんなでへいわを」という讃美歌を歌っています。「みんなでへいわをいのろう ピヨンファ!ミール!シャローム!ぺ!・・・」と、世界の国々の言葉で「平和」を元気よく歌う讃美歌です。すると、ニュースなどを見ている子ども達から「ウクライナ語では何と言うのかな」「(歌詞に)へいわをまもろうをいれたい」と声が上がり、3番までの歌詞に、はと組オリジナルの4番を作ってみんなで歌いました。そして、世界への関心は広がり、世界地図の絵本をみんなで楽しむうちに、絵本の中に出てくる世界の民族衣装を見て「着てみたいな~」と、子どもたち。そこでJICA札幌の民族衣装の貸し出しをお願いすることになりました。届いた衣装にみんな興味津々です。

さあ!世界の旅へと出発です!

変わったボタンだね

お手製のパスポートを持って、スタンプをぺったん。椅子を並べて飛行機の中に座った気分でさあ離陸です。そして、「はと組国際空港」へ着陸!みんなで世界の国々の民族衣装にお着換えです。JICAでお借りした民族衣装だけではなく、卒園児のご家庭や本園職員からも衣装の提供があり、全部で12か国、20着以上の民族衣装の中から選んで何着か着てみました。モンゴルやキルギスなどの華やかな民族衣装に人気は集中しましたが、日本の着物や浴衣も、子どもたちは喜んで着ていました。

モンゴルはここね

JICAからいただいた世界地図を見ながら、その国がどこにあるのか場所を確かめてシールを貼ってみました。まだ日本も札幌もどこにあるかわからない子もいますが、中には世界地図が大好きで、国の名前や場所もいくらか覚えている子どももいます。自分が知っている国の民族衣装に袖を通して、とても嬉しそうでした。

北光フェスタで発表しよう!

ステージでの発表のようす

「北光フェスタ」とは、保護者の方に日頃の保育の様子を見ていただき、1年間の子どもたちの成長をみんなで喜び合うために毎年行っている本園の行事です。今年は民族衣装を着た体験を通して、自分で考えた民族衣装を製作することにしました。製作が大好きな子どもたちが多く、デザイン画を自分で描き、カラーポリ袋やテープ、リボン、紙などを使って、思い思いの民族衣装を作りました。お借りして着た「ケニア」「キルギス」などの国の民族衣装を作った子どもたちや、「お菓子の国」「恐竜の国」「ゲームの国」など、想像上の国の民族衣装を作った子どもたちもいました。

はと組のみんなで描いた世界地図

ステージの背景には、子どもたちが描いた世界地図を飾りました。子どもたちの想像上の国も描き加えて、とても楽しくて素敵な地図に仕上がり、子どもたちの持っている力の素晴らしさに驚きました。ステージでは民族衣装の発表の他に、「あるこうみんなともに」という讃美歌を、日本語と南アフリカのズールー語で歌い、マラカスやギロ、カスタネットなどの楽器を使ってリズムに乗り、ダンスも自分たちで考えて披露しました。どきどきの発表でしたが、みんな「たのしかった~!」と笑顔で終了しました。5~6歳の小さな子どもたちですが、子どもたちなりに関心を持って世界を見つめています。これからの時代を生きていく子どもたちです。この体験を通して、世界にも目を向けた大きな視野を持って成長してほしいと願っています。