JICA海外協力隊OB・OGが執筆、編集した書籍を紹介します。
※派遣名称は派遣当時のものです。
『客さまはみんな外国人: 食料品販売を通してわかった日本で暮らす外国人の生活』
著者:山田ともみち(H6-1 フィリピン 理数科教師) 2021年のコロナ禍をきっかけに、外国人技能実習生をはじめとする日本在住の外国人を対象に食料品販売を開始しました。現在は函館市内での店舗販売に加え、周辺市町を巡る移動型コンビニ車による販売も行っています。その活動を通じて得た外国人の生活実態に関する知見をまとめた一冊です。また、自身の海外経験を振り返りながら、日本で暮らす外国人と円滑に関わる方法について具体的な提言を行っています。日々の経験と洞察を通じ、外国人とのより良い共生の在り方を考える内容になっています。 |
|
![]() |
『グローバル格差を生きる人びと「国際協力」のディストピア』
著者:友松夕香(H14-3 ブルキナファソ 村落開発普及員) なぜアフリカ諸国は、ロシアや中国に傾倒するようになったのか。なぜ現地では、国際ロマンス詐欺や西側諸国を批判する陰謀論が台頭してきたのか。長年の援助にかかわらず、農家や女性たちが疲弊しているのはなぜか。こうした問いに、現地の人びととのまなざしから迫る新書です。協力隊経験者だからこそ書ける、人びとの声に耳を澄ませる一冊になっています。 |
![]() |
『日本語教師のためのお悩み解消サポートBOOK』
著者:高嶋 幸太(モンゴル H21-4 日本語教師) 「説明中に焦ってしまい、つい話しすぎてしまう」「騒がしいクラスで苦労している」「チーム・ティーチングが上手くいかない」――日本語教師が直面する70の疑問やお悩みを収録。それぞれに対し、解決のヒントやアイデアをQ&A形式で紹介。日々の授業に役立つ一冊。 |
![]() |
『ペルーでの愉快な、でも少し壮絶なスポーツ協力 国際協力をスポーツで』
著者:綿谷章(S55 1次隊 ペルー 陸上競技) 1980年代のペルーで活動。地方を巡回して陸上競技の指導を始め、選手個々人の育成にとどまらず、地域づくりにかかわる人材を育てるという理念を掲げて活動を展開した。ペルー各地でナショナルチーム候補選手の発掘と指導にもあたる。選手たちがスポーツを通して自身の心身を鍛え、仲間と協力し、自己形成につなげることがペルーの未来を開くと信じ、任期終了後も10年にわたりペルーの陸上競技発展のための活動を展開。本書は、著者とペルーの教え子たちが織りなす心温まるヒューマンストーリーで、JICAが進める「スポーツによる国際協力」の現場からのレポートとした。 |
![]() |
『TAMPOPOの綿毛が風に飛んでいくーブラジルろう者「当事者主体」の奮闘の軌跡』
著者:吉田憲(ドミニカ共和国 H2-3 経済、メキシコ H5-特 経済)、盛上真美
貧困地域に暮らす人々は、さまざまな病気や保健上のリスクを抱えている。障害者となるとなおさらだ。ブラジル国内で最も障害者割合が高いペルナンブコ州では、ろう者(聴覚障害者)が、性的虐待やエイズの脅威にさらされながらも、情報が届かないためにそのリスクに気づくことすらできずにいた。 |