「ジェンダー主流化及び女性のエンパワメントのための能力強化プロジェクト」でブータン・ジェンダーセミナーを開催

2019年5月8日

2019年3月5日(火)、首都ティンプーにおいて、女性と子ども国家委員会(National Commission for Women and Children/NCWC)とJICAブータン事務所の共催によるジェンダーセミナー「Bhutan Gender Seminar:Sharing ideas, opportunities and initiative」が開催されました。このセミナーは、その年度のJICA課題別研修参加者の帰国報告を中心に2016年度から開催されており、今回で3回目です。セミナーには、NCWC委員会議長を務める外務大臣、副議長を務める保健大臣を始めとする委員会メンバー、NCWCが設置したジェンダー専門家グループ、中央省庁や政府機関のジェンダー・フォーカル・ポイント、地方に配置されたジェンダー・子ども・フォーカル・ポイント、ジェンダー平等と女性のエンパワメントに向け活動する市民組織、女性企業家、NCWC、JICAブータン関係者など約70名が参加しました。

セミナーでは、山田浩司JICAブータン事務所長及び外務大臣によるオープニングアドレスに続き、NCWCから過去2年間のJICAプロジェクトの成果報告、JICA本部から参加した山口綾・国際協力専門員によるジェンダー平等と女性のエンパワメント分野でのJICAの取り組みの紹介、国家統計局のジェンダー・フォーカル・ポイントによるブータンのジェンダー統計、そして2018年11月に開催された”startup weekend for women”で優勝した女性企業家から起業の苦労についての発表があり、熱心な議論が交わされました。

これまでの協力の成果を踏まえ、NCWCとJICAは2019年4月から3年間の研修事業を開始します。第2及び3年次に実施する国別研修では、全国24県・市のジェンダー・子ども・フォーカル・ポイント(県・市の法務官)を日本に招き、ジェンダー主流化に関する理解を深め、ケアと保護を必要とする女性と子どもにサービスを提供するための知識とスキルを身につけてもらう計画です。

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セミナー会場の様子。前列中央は首相。その右は、山田JICAブータン事務所長、左は保健大臣と山口国際協力専門員。

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発言する王立ブータン警察のジェンダー・フォーカル・ポイント。