マレーシアは、2010年3月に新経済モデルを発表し、2020年の先進国入りを目指して取り組みを進めています。先進国入りに向けては、経済の高付加価値化、開発と環境保護の調和、教育・就労機会の均等化、社会的弱者の保護といった課題を抱えています。JICAは、(1)先進国入りに向けた均衡のとれた発展の支援、(2)東アジア地域共通課題への対応、(3)東アジア地域を越えた日・マレーシア開発パートナーシップに重点を置いた協力を実施しています。2011年12月には、マレーシア政府との間で「マレーシア日本国際工科院(MJIIT)整備事業」の円借款の貸付契約が調印されました。MJIITは、日本型の工学教育を導入するための学術機関であり、JICAは、日本の25大学(2013年10月時点)と連携して、技術協力も合わせた支援を実施しています。