第3回 安全管理セミナーの開催

2020年1月15日

12月13日(金)公共事業定住省道路局とJICAブータン事務所の共催による、「第3回 安全管理セミナー」がティンプー市内のホテルで開催されました。過去2回のセミナーでは建設安全管理に焦点をおき、公共事業定住大臣を主賓にセミナーを開催しましたが、これからは建設工事安全管理だけではなく、労働安全衛生全般にわたり取り組んでいく必要があるとのことから、3度目となる今回は公共事業定住大臣と労働人材大臣の二人の大臣に参加していただき、建設などの現場での安全意識の普及のみならず、法整備や制度面の改善のあり方について、議論を行いました。

当日のスピーチにおいてウゲン・ドルジ労働人材大臣は、労働人材省では雇用の創出だけではなく、職場環境の安全衛生にも注力していると発言。労働安全衛生に関する法整備は進んでいるが事故が続いていることも事実、労働者がなくなるだけではなく先の建設現場での落下物による歩行中の女子学生の死亡事故は大変いたましく、この国の安全管理の貧弱さを象徴していると言われ、JICAと公共事業定住省道路局による安全管理に対する取り組みに感謝するとともに、労働人材省としても全面的にこの取り組みを支援するとしました。

JICA渡部晃三所長は、「安全第一」という安全文化の定着、浸透には省庁横断的に取り組み、民間企業、大学などの教育期間、他の開発パートナーなども積極的に巻き込んでいく必要があると発言しました。

JICAブータン事務所では安全管理に関する取り組みとして、セミナーの開催のほか、ODA事業の建設現場においてブータン政府職員に対しOJTの機会を提供し、日本の安全管理を学んでいただいたり、ボランティアによる5s研修の実施、労働安全衛生に関する研修に政府関係者を送るなど様々な取り組みを行っています。

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参加者

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会場の様子