佐賀の地盤改良技術をインドネシアへ導入-JICA事業の成果をインドネシアでセミナー発表-

2022年6月22日

株式会社ワイビーエム(佐賀県唐津市)は、国際協力機構(JICA)の支援を受けて、2018年12月からインドネシアにおいて「中層混合処理工法による地盤改良効果の普及・実証事業」を実施し、この度、その活動成果をインドネシアの国営建設企業 PT. HUTAMA KARYA(フタマカリヤ)の主催するセミナーで発表することになりました。

この事業は、インドネシアでの道路等の交通インフラの地盤沈下を防止・解決するために、同国ではまだ適用されていない、ワイビーエム社の有する「中層混合処理工法」の有用性や優位性を実証し、同工法が政府の技術基準に採用され、インドネシア国内で認知されることを目的としています。

事業では、インドネシアの道路建設現場で実際に試験施工を行って、この工法をインドネシア国政府や土木・建設業界の関係者に示すとともに、国営建設企業フタマカリヤに対して機材の操作や設計手法、施工手順の技術移転を行いました。2019年3月には、フタマカリヤから6名を日本に招聘し、軟弱地盤に関する研究事例や工法実施認定プロセスを学んでもらいました。

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試験施工視察会でのデモンストレーション

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試験施工の改良杭の確認

事業の終盤に差し掛かったところで新型コロナが発生し、事業の大きな遅延を余儀なくされましたが、ワイビーエム社とフタマカリヤの技術者はオンラインで連絡を取り合って、活動を継続し、この度のセミナー開催となったものです。

セミナーは6月23日(木)現地時間の8時30分から12時(日本時間10時30分から14時)までオンラインで行われます。インドネシア国内向けのセミナーのためインドネシア語と英語で行われますが、下記のサイトから登録すれば参加することもできます。

本件に関する問い合わせ先

JICAインドネシア事務所担当 三宅
電話番号:+62-21-5795-2112(ex.401)
メール:Miyake.Hideaki@jica.go.jp