JICA海外協力隊員 第18回ラオス首相表敬訪問

2019年7月23日

ラオス派遣中のJICA海外協力隊員30名(シニア海外協力隊員1名を含む)が、7月10日にラオス人民民主共和国のトーンルン・シースリット首相を表敬訪問しました。(注)

首相の歓迎挨拶後、隊員代表として矢野卓郎隊員(2018年度1次隊、理科教育)が隊員代表挨拶を行いました。矢野隊員は、ラオスの首都に隣接するビエンチャン県バンクン教員養成校に2018年8月に着任し、理科を教えています。矢野隊員は、埼玉県立春日部高等学校で教鞭をとった経験を活かし、自身が担当する生物実験において「仮説、実験、結果、考察」の流れを大切にして指導していることを説明するとともに、理科教育を通じラオスの発展のために貢献していきたいとの抱負と、日ごろ感じているラオスの教員制度の疑問についても質問しました。

首相から「教員はこの国の将来を担う世代を育てる大切な仕事であり、矢野隊員をはじめとする協力隊員の取り組みに心から感謝する。ラオス政府も現在教員制度の改革が必要と考え取り組んでいる。特に優秀な人材を残していくための改革に苦心している」との発言がありました。

他にも出席したメンバーから自身の活動報告や提案などがあり、ラオスの発展のために意見交換する場面が見られました。

一人一人のJICA海外協力隊員が、ラオスの人たちと生活を共にし、配属先で活動を通じて相互理解促進に寄与していることを首相もよくご理解されていて、最後に「ラオス・日本がパートナーとして様々な分野で協力をしてきている中でも、JICA海外協力隊の皆さんの活動は、日本人の働き方や思いやりを伝えることができる取り組みであり感謝している。思いやりを大切にした将来のラオスを支える人材の育成に今後とも力を貸して欲しい」と激励の言葉がありました。

(注)ラオスへの青年海外協力隊の派遣・ラオス首相への表敬
ラオスへは、1965年12月24日以降、1,004人のJICA海外協力隊員を派遣(2019年7月10日現在)。首相表敬訪問は、2002年から始まり、今回が18回目。

【画像】

トンルン首相と(二列目中央)と協力隊員

【画像】

トンルン首相との懇談

【画像】

隊員代表挨拶

【画像】

隊員による活動報告