マレーシアにおける廃電気・電子機器のリサイクル管理実現に向けた技術協力へ合意

2019年10月25日

JICAはマレーシアにて、「廃電気・電子機器(以下E-waste)リサイクルプロジェクト(フェーズ1)」(2011年9月~2013年3月)、「アジア地域マレーシア及び近隣国E-waste管理に関する情報収集・確認調査」(2013年9月~2014年3月)、「マレーシア国マレーシアE-waste管理に関する情報収集・確認調査」(2014年10月~2015年3月)、「マレーシアにおけるE-waste管理制度構築支援プロジェクト(フェーズ2)」(2015年8月~2018年2月)(以下第2フェーズ)とE-waste管理に関する協力を続けてまいりました。

2019年度「E-wasteリサイクル基金管理制度定着化プロジェクト」(以下第3フェーズ)が採択されました。

この第3フェーズでは、第2フェーズで提言されたE-wasteリサイクル管理の持続的・効果的な実施に向けて、エネルギー・技術・科学・環境・気候変動省(MESTECC)の下にある環境局(DOE)をカウンターパートとして実施するものです。

2019年9月9日から27日にかけてJICAは詳細計画調査団を派遣し、第3フェーズプロジェクトの枠組みと内容をDOEと協議し、JICAとDOEの間で、2019年9月27日に議事録(M/M)に合意し、署名しました。

家庭系E-waste管理規制の法制化は、MESTECCの政策達成目標(Minister's Performance Indicator)として正式に位置づけられています。マレーシア側からは、JICAのこれまでの協力で作成された規制案、5つのガイドライン、アクション・ロードマップなどに基づいた制度が構築され、さらには上述の規制の施行により、環境に配慮した持続的なE-waste指定6品目(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、PC及び携帯電話)の管理システムが公平性・透明性が確保された資金メカニズムの下で運用される事を期待されています。

これまでの約10年間の協力の結晶としてマレーシアでのE-wasteリサイクル管理システムの構築に向け、引続き支援して参ります。

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JICAとDOEの代表者の議事録(M/M)署名場面

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回収されたE-wasteの分解作業現場

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分解してまとめられた電子機器基盤