ミャンマーにおける新型コロナウイルスによる感染に対する緊急支援-国立衛生研究所(NHL)へのプライマーの提供-

2020年2月25日

ミャンマーにおける新型コロナウイルスによる感染対策として、JICAは、国立衛生研究所(National Health Laboratory, 以下「NHL」)の要請を受けて、新型コロナウイルス同定の検査に用いる試薬及びプライマー(総額40万円相当)の調達を開始、本日その一部であるプライマーを引き渡しました。

ミャンマーでは2月24日現在、新型コロナウイルス感染症の疑い例40件に対して国内及びタイ両方で検査を行い、全て陰性となっているものの、周辺国で感染例が増大する状況を鑑みミャンマー政府は警戒を強めています。

NHLは、ミャンマー保健・スポーツ省から、全国の患者の確定診断を行う唯一の機関として指定されています。

これまでミャンマーは、他のASEAN諸国に比して主要感染症を始めとする感染症の罹患率が高く、対応・検査能力強化が課題となっていたことから、JICAは2005年以降主要感染症対策プロジェクト等の技術協力を通じて、その対応・検査能力の強化を支援してきています。

現在NHLに「感染症対策アドバイザー」(2016-2021)として派遣されている宮野真輔JICA専門家は、HIV・エイズ、結核や薬剤耐性等の感染症対策に関する政策的助言や技術指導等を通じた対応・検査能力強化に取り組んでおり、今回の支援はこの一環として実施されたものです。

JICAは今後とも日本政府と連携して、新型コロナウイルス対策支援に取り組んでまいります。

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本件に関する問い合わせ

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#701 Sakura Tower, 339 Bogyoke Aung San Road, Kyauktada Township, Yangon, MYANMAR
電話番号:(95-1) 255473, 255474, 255475, 255476