署名式の様子

2019年7月25日

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ムハマッド・ハマッド・アズハルEAD担当大臣の立ち合いの下での、贈与契約の署名式

国際協力機構(JICA)は、7月25日、イスラマバードにて、パキスタン・イスラム共和国政府との間で、「人材育成奨学計画(JDS)」を対象として3億2,200万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement:G/A)を締結しました。

本事業では、パキスタンの指導者となることが期待される優秀な若手行政官等が、日本で修士号、博士号を取得し、帰国後は、日本を深く理解した優秀な行政官として、パキスタンの発展のために尽力するとともに、日本とパキスタンの協力関係の更なる深化に貢献することが期待されています。

本事業の実施初年度となった昨年2018年度のJDSでは、パキスタンでの対象分野である公共政策・財政、エネルギー政策立案・実施、産業振興・投資、環境整備・商業貿易、農業・農村開発・水資源、防災対策の5つの分野で、18名の若手行政官が、JDS留学生として選抜されました。この18名は、日本の大学で修士号を取得するとともに、JICA開発大学院連携プログラムのパートナー大学において、「日本理解プログラム」等を通じて日本の近現代の発展と開発の歴史を学び、日本が近代化の発展過程での体験した経験を共有し、日本への理解を更に深めて帰国する予定です。帰国後は、修士号取得過程で学んだことに加え、JICA開発大学院連携プログラムのパートナー大学において共有された日本の成功体験を生かし、パキスタンの発展に尽力し、日本、パキスタンの架け橋となることが期待されています。

今回贈与計画が締結されたJDSは、第2回目となり、今後、4回のJDSが実施されることが予定されています。この4回のJDSを通じ、約80名の優秀なパキスタン若手行政官が、本事業で学んだことと日本で培った日本人との人脈を生かし、今後、パキスタン政府内で、日本とパキスタンの両国関係の更なる向上に貢献していきます。