2019年10月24日
株式会社ベネッセコーポレーション刊行の雑誌「初めてのたまごクラブ」の付録「妊娠週数・日数早わかりカウントスケール」からヒントを得て、アンゴラ版の妊娠スケール(写真1)(注)を作成しました。この度、「初めてのたまごクラブ2019年秋号」(写真2)にプロジェクト記事が掲載されたので、紹介します!
産前健診を実施する保健スタッフにとっても、妊婦さんにとっても、出産予定日がいつなのかという情報はとても大切です。保健スタッフは妊娠週数・出産予定日に沿ったケアを提供できますし、妊婦さんたちは出産予定日に備えて、心の準備や産まれてくる赤ちゃんに必要な物品を準備できます。
母子健康手帳の導入や研修を行う中で、出産予定日の計算や妊娠週数の計算に苦労している保健スタッフが多く、計算にものすごく時間がかかってしまったり、1ヵ月ずれた出産予定日を誤って記載してしまったりするケースが確認されました。そのため、プロジェクトでは保健スタッフの負担軽減や計算間違えの防止のために、妊娠スケールを作成しました。計算能力など基礎学力レベルの異なる保健スタッフに対しても、シンプルで分かりやすい内容、デザインを心がけました。
アンゴラでの母子保健サービスの向上に向けて、妊娠スケールの使用方法を各医療施設の保健スタッフへの研修に組み込み、各保健施設にて順次利用を開始しています。
日本の全国版雑誌にプロジェクトが紹介されたことをアンゴラ人関係者に伝えたところ笑顔で記事を回覧して、とても喜んでくださっていました。ご協力いただいたベネッセコーポレーションの関係者の皆様に感謝いたします。
(注)妊娠スケールは、妊婦さんの最終月経日または子宮底長より妊娠週数を推定するツールです。
写真1:ベネッセコーポレーションの支援を得てプロジェクトにて作成した妊娠スケール
写真2:「初めてのたまごクラブ2019年秋号」