社会的合意形成をテーマにした勉強会を開催しました

2019年3月27日

社会的合意形成とは、社会的な課題に対して、利害関係者が互いの意見を尊重しながら話し合いなどを通して合意を目指す一連の活動のことです。それは、本プロジェクトにおいても、水資源による紛争を起こさないための活動として非常に重要であり、統合的水資源管理の要となる活動の一つです。

2017年5月に、これまでコチャバンバ県庁職員が経験してきた水資源をめぐる紛争の解決にむけた活動を通して、どのように社会的合意形成を構築してくかという方法論や、有用なツールの紹介などを中心にした勉強会を行っており、今回は改めてプロジェクトの中間を迎えての振り返りと、新規に参加したカウンターパートの理解向上のための勉強会を実施しました。

今回の勉強会のテーマとしては、以下を取り上げました。
・社会紛争と合意形成の理論
・コルカピルワ市下水処理施設の事例
・日本の吉野川流域開発の事例
・ボリビア国公共事業における社会紛争の現状とリスク

紛争事例と合意形成に関するテーマは、ロチャ川流域プラットフォームの運営に対しても深く関連する話題であり、活発な議論が行われました。

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利害関係者のマッピングと力関係の分析の例

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カウンターパートと意見を交わす様子