ブ国では、ゴマは農村部において伝統的に栽培されてきた。耐旱性が比較的強く、土地がやせていても育つことから多くの農家で栽培されている。粗放栽培が主であるため、現状では自家採種した種子を利用している。一般的に、国内におけるゴマの需要は少なく、家庭ではソースの材料として利用する程度である。加工分野においても、零細な規模でのゴマを使ったビスケットや搾油程度で、国内市場で取引される量もわずかである。このため、2000年代前半までのゴマの国内総生産量は、10千/年から20千トン/年程度で推移していた。しかし、近年ブ国からの主要輸出産品である綿花の国際価格が下降を続けており、換金作物としての価値が相対的に低…