2023年5月17日
シェムリアップ市オールドマーケット周辺地区は、お土産・食事のお店が密集する観光の中心地で、古い時代の景観を残す貴重な歴史地区です。一方で、2012年から現在までに大規模な火災が12件発生するなど、火災が喫緊の課題といえます。
そのため、自立的な防災自治活動の継続の支援を目的に、JICA草の根事業「カンボジア王国シェムリアップ市オールドマーケット周辺地区の防災まちづくり事業」が、2021年から2023年までの予定で実施されています。日本消防ポンプ協会による消防ポンプ等の寄贈を受け成果として、消火ポンプの導入や、防災組合の体制が強化されました。
本スマートシティ・プロジェクトでは、当該防災事業のサポートのために、セイコーエプソン株式会社により貸与されているプロジェクターを活用し、ビデオを映写しました。(参考:エプソン社によるプロジェクトへの協力)
上映内容は、防災事業が行なったオールドマーケットでの消火活動訓練の様子で、市民への防災意識の向上を目的としました。
ICT対応製品(ポータブルで、スピーカー内蔵のプロジェクター)を活用することで、最もインパクトのあるロケーションで、効果的な啓発をすることができました。これは、シェムリアップ・スマートシティのビジョンである、「技術を賢く使う」につながる活動です。
プロジェクターの設置にあたり、当日は州政府、警察、オールドマーケット組合にご協力いただきました。シェムリアップは、引き続き、安全で安心な街を目指します。