エクアドル共和国(以下、「エクアドル」)は環太平洋地震帯に位置する地震・津波多発国であり、1906年及び1979年にコロンビア国境付近で発生した地震・津波で大きな被害が発生している(1906年の地震・津波による死者は1500人規模、1979年の地震津波による死者は600人規模)。エクアドルの自然災害は、地震、津波、火山、洪水、干ばつと多様であるが、海溝地震による大規模地震発生による地震と津波の被害が大きい。
JICAは、津波災害に対応するため、2014年〜2017年に国立理工科大学地球物理学研究所(以下、「IG-EPN」)、海洋学研究所(以下、「INOCAR」)、国家危機管理…