スエズ運河は、エジプト北東部に位置する地中海と紅海・インド洋を繋ぐ運河で、1869年にエジプト国とスエズ運河株式会社により共同で建設されました。その「航行の自由」は、1888年に締結されたスエズ運河の自由航行に関する条約に定められており、円滑な国際海運のために極めて重要となっています。1956年に国有化されて以来、スエズ運河の経営、開発、維持管理等は、首相府直属のスエズ運河庁(SCA:Suez Canal Authority)が実施しています。
スエズ運河は国際海運において最重要航路の一つとして位置づけられ、船舶大型化等の海運動向に対応して拡張開発されてきました。2015年8月に最新の…