2017年7月31日
2017年7月26日~28日にかけて、カウンターパート13名とともに合宿形式の作業部会(Intensive Workshop)を実施しました。この作業部会の目的は、試験施工から得られたデータや知見を把握し、それをガイドラインに反映するための足掛かりを作ることになります。主な議題は以下のとおりです。
1)第一回試験施工から得られた知見の分析
2)ガイドライン(案)の目次構成に沿った内容についての協議
3)第2回試験施工に向けた取り組み
試験施工では、C/P自身が定期的に現場を管理したり、問題点の解決のために会議に参加したりしているため、具体的かつ実務的な知見が多く集まりました。以下はその一部になります。
1)瀝青舗装ではより高い平坦性が要求されるのが把握された。このためには路盤の作り方を工夫する必要があり、けん引式のグレーダーを用意した方がよい。
2)コールドミックスアスファルト(常温瀝青舗装)では、常温合材の生産性が全体の工事進捗を左右するのが把握された。今回、常温合材はコンクリートミキサーを使って生産したが、より適正な機材がないか、他国の事例も含めて調査した方がよい。
3)工事費を求めるための歩掛り(Task Rate)は集計中であるが、機械施工との比較を行うことでLBT工法の適用条件が明確になると思われる。次の試験施工では、機械施工との比較ができるようにした方がよい。
これらの知見を踏まえ、ガイドライン(案)をまとめていきたいと考えます。
(武田由美子/研修企画/業務調整)
Intensive Workshopにおけるプレゼンの様子
C/Pによる白熱した協議